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【おうちをつくろう】 〜その3 その街に住む理由〜
「新築に興味ありませんか?」
そう声をかけてくれたのはスタジオ伝伝の藤沢百合さん。
中古マンションリノベの話を進めていたにもかかわらず新築に興味を惹かれたのは、彼女とつばめ舎建築設計が手がけた「欅の音テラス」を訪れたからでした。
ここを訪れて気づいたのは「住民と地域との関係」。
「欅の音テラス」は店舗と住居が一体になっています。つまり、住宅の一部が街に開かれていて、その建物だけではなく周辺の幸せも生み出す状態を作り出しているのです。
「街に住む」ということは多かれ少なかれ地域との関わりが生まれます。
もし、一軒家だったら自分の家の一部を街に開くこともできるのではないか。そうすることで、少しだけ世界が広がり、家族にも地域にもメリットが出るのではないかと考えたのです。
また、子どもを育てるにあたり、様々な仕事をしている大人と触れ合うのは世界や価値観を広げるのに役立つのではないか、とも思いました。
しかし、この夢ははかなく散ってしまいます。
理由は土地の価格が私が借りられる住宅ローンの限度額を超えてしまったから。東京の土地は高いね。
さて、「新築」という選択肢が消えたところで、次回からリノベの話に戻ります。本格的に物件探しが始まりますよー。