#47 【組織】人にお願いできないのはなぜ?(2024/03/03)
こんにちは。旅行系エンジニアのこへいです。
今年度も終わりが近づき、期末評価を受ける時期になりました。
私は人に仕事を依頼しながらPJを推進することが得意でその点を評価いただくことができました。
10名程度のエンジニアが関わるPJのリーダーを務めて、PJ全体のハンドリングをしつつ各メンバーにタスクを依頼してPJを成功に導いたことに対する評価でした。
自分の周りでは個人としての戦闘力が高く、人に依頼するより自分でやる方が得意で人に依頼することが出来ないという方が多いです。
なぜ、人に依頼することが出来ないのでしょうか?
〇人に依頼出来ない理由は?
「人に依頼するのが苦手で。。。」という人は以下の点に該当すると理解しています。
人に依頼することは悪いことという認識
こんなことをお願いしてもいいのかな?とか、これくらいのことは自分でやった方がいいのでは?と、チームメンバーにお願いすることに引け目を感じているパターンです。
依頼先が年長者であったり、年が離れた後輩の場合に気を使ってしまうような優しい性格の方に多い傾向です。
PJを共にするチームであれば、PJをゴールに導くことが最重要目的であり、そのために割り切って意思決定をすることも必要です。
また、こんな作業を依頼して悪いという気持ちもわからなくはないですが、依頼する際に現状のチーム体制やPJ状況などを踏まえて「あなたに依頼したい理由」をキチンと伝え、どのようなタスクを振って欲しいかの期待値調整をすることで気持ち良く依頼出来るようになります。
人に依頼するスキルがない
人に依頼するのは実は難易度が高いです。
人によって持っているスキルや知識も異なれば仕事の進め方も違います。「〇〇をお願いします。」と伝えても期待した成果物が返ってこないことは当たり前のように起きます。
それは依頼した相手に問題があるのでなく、依頼した自分の責任です。
相手のスキルや知識、仕事の進め方を認識し、具体的な成果物のイメージをすり合わせ、適宜進捗を見たりフォローをする必要があります。
ただ、いつまでも細かくチェックしてマイクロマネジメントし始めると互いにストレスが溜まります。
なので私は、まずは、小さいタスクを依頼して仕事の進め方を観察し、自分の持っている知識を共有していきます。
そして少しずつ依頼するタスクを大きくしていくと自由度の高いタスクでもゴールイメージの乖離が小さくなっていき、互いに気持ち良く仕事が出来ると思っています。
それが面倒なので、自分でやった方が早いと、自分でやってしまうという人が多い印象です。
〇人に依頼出来る方がいいのか?
では人に依頼出来る方が良いのか?というとケースバイケースだと思います。
スーパーマンを目指すなら不要
私の周りは本当に戦闘力の高い人が多いです。
スーパーマンは人の5倍とか10倍とかの成果を出すので、人に依頼してチームを組織するよりも自分でどんどん課題を倒していく方が圧倒的に早い。
誰もが「スーパーマンに任せるのが最速」と認識するレベルに到達していれば依頼スキルは不要かもしれません。
そういうスーパーマンを目指す人も、とにかく沢山のタスクを自分で倒して成長を目指すのであれば依頼スキルを磨いている暇はないかもしれません。
ただし、本当にそのレベルのスーパーマンになれるのかという葛藤と戦いながらハードワークすることが求められます。
安定した組織や組織のスケールを目指すのであれば必須
一方で、スーパーマン集団というのはスケールしません。世の中、スーパーマンは取り合いの状況で、採用することが難しいです。
また、スーパーマンありきでは、スーパーマンが抜けたら一気に崩れるので組織としては脆弱です。
スーパーマン不在でかつ、メンバーの流動性を許容しても安定的な成果を出すには、仕事を定義し複数人でシェア出来る状態を作り、各メンバーに適切に仕事を依頼していくような組織が求められます。
そのような組織としてワークしていると、スケールも容易です。
また、そういう組織の中にスーパーマンがいればさらに強固な組織になれるため、スーパーマン集団でも依頼スキルは重要だと考えています。
このような組織を「The Model」型と呼び、SaaS業界ではこのような組織作りが注目されています。
私のチームもこれまで受託開発がメインだったところから、SaaS化への移行をチャレンジしている真っ最中です。
人に仕事を振るスキルを活かして、「The Model」型の組織形成を目指していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。