週刊牛乳屋新聞#57(中国は本当に男女平等なのか?)
おはようございます、牛乳屋です。最近、東京で働く中国山東省出身の友人(アラサー女性)と話す機会がありました。中国の方と話す時間が減ったので、久しぶりに多くの話題で盛り上がりました。
友人は、大学で日本語を学び、大学卒業後に日本で就職しました。たいていの場合、日本で5年程度働いたら、中国の親から「里帰り(≒結婚)」の打診が来ます。そのため、「いつか中国に戻ってキャリアを発展させるの?」と聞いたところ、「それは絶対にない。中国は出張程度で良い」とキッパリと答えていました。それは何故か気になったので、話題を掘り下げてしまいました。話す中で見えてきた「男女不平等」について記していきたいと思います。
1.露骨な教育格差
友人には兄がいます。兄は両親や親せきから多くの教育資源を貰ったこともあり、中国の有名大学へ進学後、米国の有名大学の大学院で電気工学を研究し、現在は米国の有名企業でエンジニアとして活躍しているそうです。
それと比較し、自分は教育資源が兄と同等ではないことを幼い時から実感していたそうです。学習塾にも行かせてもらえず、サマーキャンプも兄が優先、テストの点数で一喜一憂するのは兄のほう、周囲は皆そろって兄をひいきする・・・
まさに中華ドラマ『都挺好』の蘇明玉と同じような境遇であると感じました。
2.三国志のような職場環境
彼女は中国企業の東京支社でも働いたことがあるそうで、当時は何度か中国の本社や支社に出張へ行っていました。そこでは、魏・呉・蜀が中華の覇権をめぐって群雄割拠していた時代かのごとく、A派とB派が互いに睨み合い、潰しあう闘争を行っていたそうです。そして、A派が人事権を掌握した後に、B派(Bの息が吹きかかったと思われる人も含め)の社員を解雇し、殲滅したそうです。
これは華村さんの記事でも分かりやすく解説されています。双方が協力して利益を拡大するのではなく、異なる集団を潜在的な敵対勢力であると認識し、自身の利益の防御が根底の行動原理にあるのだと伺えました。
そして、このような行動原理に裏付けされたセクハラが横行しているという話も聞きました。A派代表格のA氏が、どちらの勢力にも属していないCさんをえらく気に入り、「俺と関係を持ったらA派の中でも厚遇する(≒持たなかったら敵対勢力として認定する)」とA派の後宮に入るよう進言したそうです。
伝聞なので、どこまで本当か分かりませんが、似たような話を他でも聞いたことがあるので、どこかでこれに似た事案があるのだと推測しています。
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