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週刊牛乳屋新聞#104 香港人の友人と会って

久しぶりに香港人と彼の奥さんと東京で会った。

2011年にセントラルのトラム駅で別れたのを最後に、約13年ぶりの再会。

貫禄の出てきた友人は既に二人の女の子の親になっている。


2010年くらいから香港人の友人が何人もできて、

1-2年に一度は香港へ訪れて、

年に1度は誰かしら香港から来る友人と会い、

自分の会社で働いてくれた学生も香港への留学を決めてくれた。

香港を見続けている身としてとても複雑な気持ちになった。


香港社会自体は落ち着いていて見えるものの、友人と話していると、社会への怒りや変化への渇望を越えて諦めモードに突入していると感じた。

変えるために動いた、けど変えられなかった。

でも、家族がいるこの地で生き続けるしかない。そんな絶望感。


光り輝く高層ビルは魂の抜けた殻であり、

独特な活気はただの雑音で、

メディアは独立を失った。

賃金水準も物価水準も東京以上だけど、

育った社会に愛着を持てないのは不幸なことなんだろうな。


「福岡と横浜のアンパンマンミュージアムに行ったので、次は神戸かな!」

「香港では車を持っていないけど、日本で運転するために免許を取った!」

多くの香港人が頻繁に日本へ旅行へ来るのは、現実逃避なんだろうな。


でも、もらったハーブティー(涼茶)は変わらずに身体を芯から良くしてくれそうな苦さだったよ。


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パンダ(a.k.a 元牛乳屋)
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