週刊牛乳屋新聞#69(誕生日を迎えて)
どうも、牛乳屋です。1989年の今日、私はこの世に生を受けて今を迎えることができました。いろんな経験をしてきましたが、こうやって誕生日を迎えられたことは奇跡の連続だと思っています。関わってくださった皆さん、本当にありがとうございますm(_ _)m
普段は中国ネタが多いのですが、今日は自分のやっていることを交えながら記事を書いてみました。
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1.誕生日ごとに感じる過ぎ去る時間の速さ
中高生の時、毎日が長く感じられました。「2時間目の古文の授業はまだ30分もあるのか・・・」「昼間で待てん、早弁しよう」常にこんなことばかり考えていました。ところが、大学を出た頃からでしょうか。1日の過ぎ方が一変します。出社したと思ったらランチの時間、会議が終わったと思ったらすぐに残業時間。月曜日が始まったと思ったらすぐに金曜日になるようなスピード感で時間が過ぎていきます。1年が経ち、また1年が経ち、気付いたら留学を終えて10年が経ち、もうそろそろで大卒10年目になろうとしています。
この10年間で何か成し遂げたことってあるかな・・・と振り返っても胸を張って言えることは多くないように思えます。周囲の人は出世したり、駐在員になって箔を付けたり、凄い仕事して功績を上げたり、社会人辞めて大学院に進学したり、転職して給与水準を上げたり・・・とスーパーマン・スーパーウーマンと輝かしい人に進化している中、僕は今でももがいているような思いを抱く瞬間があるのも事実です。
最近、某飲料メーカーの社長が「45歳定年制」を謳い、ネットで炎上していました。賛否両論がありますが、中国にいたとき、理由を伝えず解雇する光景を何度も見てきました。社員の住宅ローンや子供の教育等お構いなしに、「能力のない」人材をお払い箱にする未来はもうすぐそこまで迫っているのかもしれません。45歳まであと13年、13年前の自分はまだ大学1年生。長いようで短いタイムリミットが刻一刻と迫っているように思えます。
2.どうやって生きていきたいか
輝かしい人々の一人と話す機会がありました。彼は、私の友人といっても一回り上の世代の方です。大学卒業は米国系大手証券会社でトレーダーとして勤務し、非常に良い額面の給与を貰って、これでもか!というくらいの資産を築き上げたそうです。話を開いている中で彼が言っていた一言が凄く印象的でした。
「今までゲームの中で生きてきた、自分の人生を生きている気がしない」
2000年代後半の金融危機で全てがリセットされた時に自分の価値観と向き合ったそうです。人から良く見られたい、輝かしい他者と同じように自分も輝きたいという欲求を満たすだけでなく、資本主義のゲームの中で勝ち続けることばかり求めていて、自分が何のために生きているかが分からなくなったそうです。それから彼は金融業界から足を洗い、数年間にわたる世界周遊の旅を始めて、自分の生きがいを探してきたそうです。
自分の承認欲求を満たせるような幻影を追って生きていくよりも、「何をやっている時が自分が夢中になれるか」を考え抜き、人生の手触り感を得ていくことで初めて充実した人生を過ごせるのではないかと考えるようになりました。答えは常に自分の心の中にあるのかもしれません。
3.ロジックを打ち破るほどの情熱
事業を通して「新しい文化と出会い、人や地域とつながる場を作りたい」という一貫した思いがあります。これは私が中高生の時(2002~2007)に何度か中国研修に行った経験、尖閣諸島問題の最中(2010~2011)でも多くの出会いを通して人間として成長できた中国留学、他の組織や文化を知らないためにライフプランを不安に思っている上司の姿を見てきた…等の様々な原点に通じています。この軸は今後もブレることはないと確信しています。
一方で、「起業しなければその夢は実現できないのか?」と良く聞かれます。実際、起業しなくても世の中の大半のことはできると思いますし、リスクを取らずに済みます。ただ、時間軸をどう設定するかで見方が変わってきます。
自分の体力があるうちに成し遂げたいのか、自分が死ぬ間際に達成できればいいのか、自分が死んだ後に誰かがそれを達成すればいいのかで取る選択肢が変わります。私の場合は、生きている時間の有限性を感じているからこそ、「いつかできるだろう」「身を低くしながら時代が来るのを待とう」と悠長に構えるのではなく、5年・10年の時間軸で金と時間を費やしても形を作って人の輪を広げていきたいという情熱が勝っていました。そしてその情熱は、「どうやったらリスクを取らずに済むんだろうか」という打算を考える前に行動として表れます。
4.預かったものを大きく還元していきたい
お金は失っても取り戻せますが、過ぎ去った時間はいくらお金を積んでも取り戻すことはできません。だからこそ、自分の構想に期待を寄せて集まってくれたメンバーには、生きている貴重な時間を託してくれているんだという自覚があります。
託された時間は大きく還元してきたいし、期待を寄せてくれたユーザーの方にも寄り添って良いサービスを還元していきたいと強く思っています。それくらい時間を費やすことは重いことだと、たまに思っています。
僕の使命と生きがいは今まで日本社会や中国社会で多くの人と出会い、学んできたことを使って、世の中に貢献することです。そのエネルギーを自分の金儲けのためだけではなく、社会のために集中して使ったら大勢の人の人生をより良く変えることができるかもしれない、会ったことがない人に新しいチャンスを提供できるかもしれないと確信しています。
自分は今まで多くの方々に多くのモノを貰ってきました。中国留学の奨学金、中国や日本で出会ってきた人々から学んだこと・・・数えればきりがありません。与えられていきたきたからこそ、僕はもっと大きいモノを自分以外の誰かに与えられるような人になりたいと思っています。
今はまだ零細に部類されるほどのことしかできていませんが、原点となる経験や思いを大切にし、今後世の中に出していくサービスに確りと想いを反映させていきたいと思っています。
まだまだ大変なことは数多くありますが、一つ一つ乗り越えていき、笑いながら過去を振り返れるようにしていきたいです。
サポートは僕の酒代に・・・ではなく、頂いたサポートで面白いことをやって記事にしてみたいと思います!