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週刊牛乳屋新聞#88(心を壊して分かったこと)

どうも牛乳屋です!
私は、「バカ」と「生真面目」の間を行ったり来たりするような人間でした。2021年の前半は無茶苦茶なことをしながらも、後半で生真面目になりつつあり、多くのことで苦労しました。今回はその話の一部を共有したいと思います!

心が折れそうになった2021年後半

昨年秋頃から、自分の心が大きく揺れました。売上が下落しつつあり、当初作った事業計画を大幅に下方修正せざるを得なくなりました。もしかすると起業家として不適格なのかもしれない。。。と考えるようになったのが一つ目の理由です。毎月決められた日に一定の金額が振り込まれるわけでもなく、役員報酬はほぼ0円なので、もはやワーキングプアです。周囲を見ると、数千万円で住宅ローンを組んだり、ボーナスで車買ったりしていますが、僕はラーメンに卵を入れるかどうかでかなり悩むレベルです。貧困は人間の心をさもしいものにするんだと自分自身で学習しました。

二つ目が、資金調達でどこからも相手にされなかったことです。豆乳屋事業には次の段階に進むための構想があり、そこに向けて半年近く着々と進めていました。しかし、TwitterやGoogle検索を経由して多くのシードVC(創業まもないベンチャー企業に投資するファンド運営者)と言われる方々に話をしていきましたが、「うちはスモールビジネスには投資しない」「それだと5年で上場は難しい」と言って30件近く断られてきました。自分の手掛けたことを否定され続けると、本当に自分はセンスないのかもしれないと普通の人なら考えてしまうことでしょう。

心を壊すキッカケになった面談

売上も下がるし、次の施策に進める糧が無い、俺は何者にもなれず何事も成せずに地球から消えていくのかも、、、と頭を抱えてしまいました。しかし、ある日ふと思ったのです。「1,000億円規模のファンドすら組成できない日本のVCに相談していた自分が間違っていた、LinkedInや友人の伝手を使ってアメリカの投資家に聞けばいいんだ!」そうして、以前マッチングアプリで知り合った米国西海岸出身の友人を介してベンチャー投資家の方を紹介して貰いました。日本時間の深夜に30分ほど時間をもらって話すことになりました。とはいいつつ、想定問答を作ろうにも直前になると緊張してしまい、なかなか準備ができなかったのです。このままじゃ、何も話せない。。。そう、焦った僕は、まいばすけっとで500mlのストロング缶チューハイをイッキ飲みして現実を忘れた状態で面談に挑むことになりました。オンラインかつ画面をボカしたので酩酊していたことはたぶん気付かれなかったと思っています。

事業アイディアに関してはかなり厳しいコメントを貰いました。ただ、相手は中国人や韓国人と話すことが多々あっても日本人と話すことが少ないみたいなので、いろいろと話が盛り上がりました。後先考えず泥酔した状態の方が本心で話せてるし、凄く面白い情報を聞き出せたので満足していました。

小賢しい頭と心を破壊して分かったこと

ストロング缶チューハイをイッキ飲みが自分の心や頭を覆っていた殻を壊すキッカケになり、あることに気が付きました。
頭でゴチャゴチャ小賢しく考えている時よりも、後先も相手のことも考えないバカな状態の方が俺は強くなってる!

売上が落ちたからどうしようと右往左往している暇があれば、思いついたことは全てやってみればいいだけです。銀行から創業融資を引っ張っていますが、倒産しても打ち首にされる契約ではないので、いくらでも再起を計れます。これで一つ目の悩みはクリアしました。

二つ目については、資金の出し手は原則として日和見主義者なので僕が上手くいけば相手は自然と低姿勢になってくるという事実が分かりました。というのも、僕をコテンパンにした某VCのキャピタリストが日を改めて僕の友人の企業に出資検討のミーティングを依頼していました。友人は手堅く実績を積み上げており、5-7年後には上場基準を満たすかもしれないと思うような勢いがあります。ミーティングの一部始終を又聞きしていましたが、僕に対する態度と180度異なる態度で話していました。いろいろ思うことはありましたが、人間そんなものです。勢いのある人に寄りかかりたい、勢いがあるかどうか分からない人とは距離を取りたいと思うのは誰もが思うことなのです。


小賢しい頭と心を壊して辿り着く先が、「バカ」な領域です。この「バカ」になる過程で人生が楽になり、見えてきたことが多々あるので、今後のnoteでも共有していきたいと思います!

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