![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56518368/rectangle_large_type_2_4a85127d6d87b0ac7797b50d256d2fdc.png?width=1200)
週刊牛乳屋新聞#59(中国と境外にある心の境界線)
おはようございます、牛乳屋です。
香港人や台湾人と一緒になって大陸を過剰に見下す恥ずかしいジャップっていますよね。 https://t.co/R66DBzpWcj
— 華村(はなむら)@中国 (@stwtcpld) July 10, 2021
今朝見たツイートが気になったので、これをテーマに記事を書いてみようと思います。タイトルにある境外は日本語に無い概念ですね。中国本土とその外にある境界線を表す表現で、国境線に近いような意味があります。
巨悪に立ち向かう人間関係の脆さ
私も留学中や在学中に数多くの香港人や台湾人の友人と交流を持ち、現在でもfacebookで繋がっております。香港での「逃亡犯引き渡し条例」や台湾での「総統選挙」において彼ら・彼女らは意思表示を行っているため、大陸における統治機構(以下、巨悪)に対して何を考えているのか?なぜそのような考えに至ったのかはメディアの情報よりも理解しているつもりです。
なので、巨悪が本当に嫌がる話題(人権や民主主義)を持ち出して見下すことで一体感を作ることは非常に分かりやすいことを理解しています。でも、これって大陸にいる巨悪がいるから成り立つ一体感であって、巨悪が人権を重んじた民主主義を重んじ、香港市民や台湾市民から理解されるような社会へと変貌した後には成立しなくなることでしょう。
心の境界線があっても利用はしたくない
香港や台湾は中国大陸とは異なる歴史を歩んできたので、人々の心や社会のコンセンサスに差異が生まれることは仕方ないことだと思います。このような心の境界線があるからこそ、相手を貶めて自分たちを認めてくれるような発言が受け入れられる実情があると感じています。
これは、日本を貶しながら中国で受け入れられようとする同胞も同じ手法かもしれません。中国語で情報を発信している日本人のSNSを見ていると、「日本社会がいかにコロナ対策で無策か」「日本社会がいかに閉鎖的で終わっているのか」といった発言を見かけます。これは、中国の読者が中国社会への称賛を求めていることを十分理解しているからだと思います。もしかしたら、自分たちの主張を代弁してくれる便利な日本人として利用されるかもしれません。
いつかは、日本語と中国語で発言内容が変わっている欺瞞に気付かれる日がきます。私も確かに日本の悪口を言うけど、中国の悪口だって言う。ただ、日本の悪口を中国人に広めるのは、両国にとって決していいことではありません。
中国大陸と香港・台湾は、一般的に使用されているSNSや社会の仕組みが異なるため、人々の心の間にはどうしても境界線があります。日本の場合は言語が違います。
違いがあるから、それを利用して承認欲求を満たすのではなく、その違いから互いに学び新しい発見と社会の進化に役立てていきたいと常に思っています。
いいなと思ったら応援しよう!
![パンダ(a.k.a 元牛乳屋)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72569233/profile_d2e4d41bc4b31ce88ef753486b09833a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)