週刊牛乳屋新聞#53(日本人と中国人は協力できるのか?)
おはようございます。牛乳屋です。今回は場合によってはセンセーショナルな内容になるので公開をためらいましたが、公開していこうと決めました。前提知識や話を省略して記事を書いているので、中国生活経験がない方には分かりにくいかもしれません💦あしからず。
私が現在、中国の会社と取引しております。おおむね順調に取引はできているのですが、小さなトラブルが発生しては、解決策を見出し、するとまたトラブルが発生・・・といったトラブルのもぐら叩き状態が続いています。
中国で生活経験があり、中国人の発想をおおむね理解しているつもりですが、どうしようもないトラブルが起きては「クソ」と叫んでしまいます。
中国で生き抜くためには他者に「期待しないこと」が大事ですが、骨の髄まで日本人思考が染みついた私は、「対価を払ってこれとはどういうことだ!」と叫びたくなってしまいます。
トラブルが起きるたびに、どちらが未熟か優秀かではなくお互いのOSが異なるから、良い/悪いとは別な次元で考えなければいけないと思うようになっています。日本人と中国人は協力できるのか・・・?たぶん困難を極めますが、下記の二点のどちらかが協力をスムーズにさせる鍵があるかもしれないと思いました。
1.同化する/させ、支配する/されること
協力とは言い難いですが、こちらはスムーズな形で「協力」できると思います。例えば、留学中に知り合った丁さん(仮名)は大学では外国語学部日本語学科に所属、在学中に1年間日本へ留学し、現在は上海の日本企業で勤めています。3年前の夏に上海を訪れた時に丁さんと会いましたが、丁さんは中国人批判を始めました。
丁さん:今の会社の中国人職員が仕事しなすぎてクソ、社会人としての基本がなってない
牛乳屋:それは本当かな?たぶん、職務内容を十分理解できていないのでは
丁さん:いや、それは違う。「仕事の対価は仕事」だと考えなければいけない。若いうちは雑用でも何でもやらないといけない!
若い社員は雑用でもなんでもやって先輩に気に入られてこそ社会人としてレベルアップが可能になるという発想は中国ではあまり見受けられません。彼女は会社でも上手くやっているような感じでしたので、語学学習、日本での教育、日本企業による教育(同化)の結果、行動様式までも日本人に統一させると、「日本人と中国人はどのようにして・・・」といったことで悩まなくなります。ただ、丁さんの場合は教育機関や企業が思考様式・行動様式を変えたというよりも、むしろ相手の輪の中で上手くやるために自ら変化を遂げた結果、同化したというのが正しいかもしれません。
日本社会を批判して中国社会を称賛している日中のかけはし系の言説をたまにSNSで見かけますが、丁さんと同じようなプロセスを辿って生み出されているのではないかと思っています。
2.問題を起こされることを前提に付き合う
「100個商品を送って2%が不良だった」とします。日本人的な発想だと、2%を減らせ!0.000...%にしろ!となりますが、中国人的な発想だと「98%は合格なので問題無し!文句あるなら次から102個送るよ!」となるでしょう。相手に自分と同じ思考様式を求めるのであれば同化させるしかありませんが、他人を変えるのは無理です。
なので、「この取引先は102個送ってきて、うち2つが絶対ポンコツだ。だから、どこかで防ごう」という発想のほうが良いかもしれませんね。
期待しすぎず、トラブルがあっても逆に楽しめるくらいのメンタルがあれば日本人と中国人は商取引においては上手く協力できるのではないかと思います。
結婚や生活は・・・・・知らん!
サポートは僕の酒代に・・・ではなく、頂いたサポートで面白いことをやって記事にしてみたいと思います!