週刊牛乳屋新聞#81(中国ネットから見る日本の「老害」)

どうも、60代と言われましたが実年齢が32歳の牛乳屋です。

最近、2ch創設者の西村博之さん(以下、ひろゆき)、青汁王子、DJ社長、ヒカルのYoutube動画を見ています。最近、特に面白かったのが【ひろゆきvs田原総一朗】と【ひろゆき vs 竹中平蔵】の動画です。


ひろゆきは令和の義賊?

なんでこうしたYoutube動画が伸びるのだろうかと考えた時に出てきた一つの結論が、「老害に押しつぶされている(と思っている)世代に共感される内容しかない」ということでした。

田原総一郎さんの発言は、プレッシャー世代、ゆとり世代にとってはまさに濃縮された老害ですし、竹中平蔵さんなんて搾取の代名詞で若い世代が抱える生きる苦しみの根源の一つとして認識されているような気がします。そこに、忖度無しにズバズバ切り裂く(「論破」する)ひろゆきには、自分の代わりに敵討ちをしているような感じがして爽快感を感じます。まさに令和の義賊かもしれません!


中国でも高齢者はうっとおしい?

高齢者は「敬老」と言われる通り、尊敬される対象でした。ところが、中国で人気を博したドラマ『都挺好』では、妻に先立たれた主人公の蘇大強が、子どもたちにとって迷惑極まりない高齢者として老害扱いされていました。

また、老害の概念は中国ではまだ新しいためネット界では日本の老害の字をそのまま使用して、アジアの高齢化社会について語る記事が散見されます。

中国も日本のように老害が跋扈し、若者を押しつぶす世の中になっていくかもしれませんが、中国においての老害批判は限定的ではないかと思っています。

というのも、中国は日本よりも家族や親族の結びつきが強く、うっとおしくとも高齢者は身近な存在なので、日本以上にコミュニケーションをとる機会が多いと実感しています。最近のテレ東の番組でもIT技術を駆使して高齢者が抱える医療や生活の問題を解決しようという試みが紹介されていましたが、「家族が近くにいてほしい」「高齢者施設にはいきたくない」という切実な声も紹介されていました。


老害批判はやはり盛り上がらない

老害批判は一定のところまで盛り上がるかもしれませんが、天井がある気がします。というのも、老害批判は往々にして上級国民批判とセットになっているからです。権力や資本を持つと手放す恐怖が勝ってしまい、世代交代できなくなるのが日本でも中国でも見られる現象です。もう、これ以上語る必要はありませんね。


とはいいつつも、自分もいつかは高齢者になって、若い人から老害認定されるかもしれません。いつまでも、新しいモノに触れ、身体は老けても気持ちは好奇心旺盛で幼い10代の気持ちであり続けたいですね!

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