週刊牛乳屋新聞#78(日本はオワコンか?【後編】俺がいる限り終わらない)

どうも、牛乳屋です。前回の続きを書いていきます。未読の方は、是非ご一読くださいませ!

前回は「Job is shit」を引き合いにした息苦しい組織文化、経済成長なき社会をテーマに日本はオワコンなのかもしれない!?!?と書いてきました。実際、日本社会が明るいかと言われたら課題山積なので世の中が全体的に前向きな社会になることは望めないかもしれません。それでも、私は日本社会に可能性があり、そこに人生を賭けていこうと思っています。


1.課題が多い=可能性が多い

日本に本帰国して3年近くが経ちましたが、中国情報を日本のメディアから見ています。こんなのばかり見ていたら「恫喝するわ人権を蹂躙するわの悪の帝国」だと認識するよなーって感じています。一方で、中国の現状を「悪」とは違った側面で報じる番組もあります。

超高齢化社会に突入する中国において、企業や政府がいかにしてAIやITの力を使って、高齢者が安心して過ごせる医療や生活様式の構築に取り組んでいるかを紹介していました。実態はともかく、新しい技術や知恵を使って課題を解決し、市場を創り上げる中国の企業や政府はもっと評価されても良いと思っています。

また、中国が歴史的に抱えていた貧困問題も「資本主義経済の部分的導入」により大部分を解決しました。貧困層の引き上げ、中間層の拡大は中国国内の問題解決だけでなく、厚い消費市場を生み出すことに貢献しました。日本社会もインバウンド観光や越境ECによる恩恵を少なからず受けていますね。

日本も少子高齢化を始めとして多くの社会課題を抱えており、深刻になっているものもあります。中国が課題を可能性に変えたように、日本でも新しいアイディアや技術をもって課題を解決させていける土壌は十分にあると考えています。


2.身近になる「外国」

最近、面白いサービスを発見しました。

日本の菓子を越境ECで販売し、創業6年で売上40億円はとても夢のある事業ですね!また、アマゾンではJAPAN STOREプログラムで日本の商品を越境ECで海外に展開するサポートを実施しています。日本の商品は世界的に見ても「高品質」だと認識されているので、越境ECは今後も広がっていくことでしょう。

また、主要SNSや動画サイトを使えば日本国内にいながらも海外の情報をいち早く得ることができます。私も、中国のスタートアップ動向は36krやIT桔子を使って仕入れています。IT桔子のおかげで中国の新進気鋭の企業やAIを駆使したサービスから多くのことを学ぶことができています。それだけでなく、LinkedInを使い米国や中国の投資家やスタートアップ経営者とも話す機会を設けています。今まで接点が無かった人と繋がることができる素晴らしい時代に生きていることを日々実感しています。


3.中国の事例が日本の未来に最も馴染む!?

中国に二度生活し、世界の約30か国・地域を訪れた中で、中国と日本は相違点が多いように見えて似ている部分がたくさんあると思っています。

また、私はスタートアップの経営者の端くれですが、普段接する他のスタートアップ経営者(友人)や投資家は中国の動向に関して非常に興味を持っております。一方で、中国の話になると「中国共産党が支配する悪の帝国」か「BATH(中国ハイテク企業の総称)によってAIやIoTが普及したデジタル先進国」のどちらかであり、極端だと思うこともしばしばあります。実態は…Twitterで多くの方々が書いているので割愛しますが、中国人・中国企業の生き様から良いことも悪いことも含めて学び実践することで、未来を切り拓いていけるのではないでしょうか。

中国社会や企業への解像度が高くなり、日本でも応用していけるような社会になれば、日本が抱えている課題の多くに答えが出ると信じています。そして、私は自分の人生を賭けてそれを証明していきたいと思っています。

21世紀は間違いなくアジアが中心となる時代です。そのアジアの内部に位置し、人的・文化的交流の深い日本に住む私に、Japan is Shitと言って開き直っている時間も、諦めている時間もありません。

中国で様々な経験を積んで、中国社会や企業への解像度が比較的高い私が、新しい挑戦を通して社会課題を解決しようとする限り日本がオワコンになることはありません。今の私は、まだまだ無名でショボいですが、一歩一歩足場を作っている有望株です。

そして、この拙文を最後まで読んでくださった方々も私と同じ目線を持っている同志です。中国をはじめとするアジアで得てきた知見や経験を活かして、Shitに見える社会を前に進めていきましょう!

新しい時代を皆さんとともに創っていきましょう!

(以上)

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