気前の良さと粋
寅さんの甥の満男にはガールフレンドの泉ちゃんがいる。もともとは名古屋に住んでいて、男はつらいよ 寅次郎の青春の作中では上京してCD Shopで働いている。好きなシーン(エピソード)がある。
泉ちゃん：こないだね！おもしろいおじさんが来たの
よう、よう、ねーちゃん、俺好きな歌があるんだけど探してくれねぇか？って言うの。
なんて言う歌ですか？て聞いたら歌詞もタイトルも知らないって言うの
それじゃあ、探しようがありませんって答えたら
じゃあ、俺歌ってみるからよ
いきなり歌い出したの
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♪ 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー ♪
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それが上手なの
あたし感心して聴いていたら、その人2番まで歌っちゃって
さくら：なんて言う歌？
博：北原ミレイ 石狩挽歌
泉ちゃん：そう、でね、わたしもはようやくわかって
はい、これですって渡したら、
その人5000円札出して
「お釣りはいらねーよ」だって
あたし慌てて追っかけた
満男：居るんだね、叔父さんみたいのが！
さくら：ホントね。
泉ちゃん：叔父さんって寅さんのこと？
満男：そうだよ
私もお釣りはいらねーよ、なんて言ってみたい！
男はつらいよの作品の中で寅さんが自然に言っている。寅さんは粋でお金がないのに気前がいい、気持ちいい人だなぁと思う。
粋
さっぱりした気立てで、あかぬけがし、色気がただようこと。
気前がよい
金銭や物に執着しないで、さっぱりしていること。
それでは、また！
