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クリスマスになぜケーキを食べるのか

クリスマスになぜケーキを食べるのか。
答えは簡単だ。食べたいから食べる、ただそれだけだ。

「クリスマスにケーキを食べるのは企業による戦略に過ぎない、だからこそ私はその戦略に惑わされたくない」などと宣う輩は多い。本当にそうだろうか。クリスマスにケーキを食べる層は周りに流され、自分の意思を捨て購入し食べているのだろうか。

僕はそう思わない。ただ食べたいから食べている、そう思っている。
なぜか。理由は単純明快。人々はケーキを食べるときに罪の意識を感じているからだ。

人々の奥底にはケーキは贅沢品である、という潜在意識が眠っている。子供の頃にケーキを食べるタイミングはどんな時か。そう、誕生日。誕生日に子供は普段買ってもらえないおもちゃを買ってもらったり、ケーキを食べたりする中で誕生日を特別なイベントであると認識している。その特別なイベントとケーキが無意識のうちに紐付けされており、なんでもない日にケーキを食べるという行為になんとなく罪悪感を感じている。

そんな中で、「サンタさんがおもちゃをくれる」という子どもにとって”特別なイベント”で食べると、罪悪感を感じず食べることができる。人々はただ機会を探していただけに過ぎないのではないか、と考える。

大人になれば己の収入の中でやりくりをしなければならない。自ら節制しキャッシュフローを考えなければならない。特別であるものを自制し日常生活を行わなければならない。そんな中で、ケーキという贅沢品は早い段階で禁欲の対象になるのかもしれない。

バレンタインもそうだ。チョコレートを食べるのは企業の戦略に過ぎない、これは事実だ。ただその戦略の根底には人々が贅沢品を消費するする機会をうかがっている、という事実に対しアプローチを仕掛けているに過ぎない。
消費者行動として企業に踊らされているのではなく、根底にある意思を企業が利用しているに過ぎないのだ。

どのカテゴリーの集団が関わっているか、それだけを見てしまうと企業による精神的支配があるように感じる、一方でどういうベクトルなのかまで目をやると捉え方が変わるのかもしれない。

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