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RTFKT

Nikeが投資先のRTFKTを買収!

時価総額24兆円、スポーツ用品世界最大手「NIKE」が20年創業のスタートアップ企業、NFTファッションブランド「RTFKT(アーティファクト)」を買収。先日のNFTアバターセールスも盛況で想像以上に動きがはやい。そもそもNikeはあまり買収をしないのと、どれだけWeb3・メタバース領域に本気で踏み込んでいるのかが分かる。

https://news.nike.com/news/nike-acquires-rtfkt

NFTに触れてると「RTFKT」という謎のキーワードを見かけることがある。これは世界に熱狂的なファンがいるが一般にはあまり知られていない謎の海外ブランド。「RTFKTとは一体どんなブランドなのか」。

RTFKTは2019年12月に創業した新進気鋭のNFTブランド。読み方は「アーティファクト」。非常にクオリティの高いデジタル・スニーカーのNFTを制作し、世界中に熱狂的なファンを獲得している。2021年後半の一大ムーブメントになっている「メタバース」時代に注目のファッションブランド。

創業者のブノワ・パゴット氏はヨーロッパ出身で、高級ファッション業界、eスポーツ業界を渡り歩いてきた経歴の持ち主。パゴット氏が共同創業者クリス氏に出会ったきっかけは、有名FPSゲームチームのCMOを務めていた時。ゲーム内スキンを制作していたクリス氏と意気投合、NFTのスニーカーを共同制作した。

RTFKTが作る最高にクールなNFTのデザインから、「Supremeのデジタル版」「デジタル時代のLVHM」とも呼ばれ(自称し)、新しいデジタルファッションの中心的存在になっている。。日本のトップアーティスト・村上隆氏もRTFKTのプロジェクト「アバター・プロジェクト」に参画を表明し話題になった。

RTFKTには150人以上のアーティストが参加しており、過去にはアーティストの Zaid Kirdseyとコラボしたバーチャルジャケット(約273万円)が完売、同様にアーティストのFewociousと制作したバーチャルスニーカーが7分以内に完売(約3.2億円相当)と、注目を集めている。

出資企業も強烈。先日紹介したシリコンバレーのトップVC「a16z」をはじめVaynerFund、GFR(グリー社傘下の投資ファンド)、Spotifyで人気の「Off Topic」のTetsuro Miyatake氏、3Dアバターを手掛けるGenies社CEOなど錚々たるもの。

以下、TC Tokyo2021の登壇内容のハイライト(情報出しすぎで怒られたら消しますw)。RTFKTがブランドを構築するにあたり、スニーカーNFTから着手したのはスマート。物理のスニーカーも株式のような資産的な価値がついているため、NFTの価値づけという機能的側面と相性が良いことを見極めてのこと。

RTFKTが生まれるきっかけとなったeSportsのゲームでは、ユーザーはスキンやキャラを所有できなかったり、ハードが更新されるとコンテンツを新しいハードに持って行けないといった課題があった。NFTはゲームにとって”究極の媒体”だと考えたそうだ。

これまでの数多のプロジェクトの中で、パゴット氏のお気に入りは「CryptoPunks」とのコラボ。このプロジェクトで制作した1万点のNFTはすべてデザインがユニーク。こうした取り組みは既存のファッションブランドではできないことだからだ。

マーケティングの一環で「CryptoPunks」のオーナーにスニーカーの画像を数千通DMで送付したが、1件も事前のリーク(情報漏洩)は起こらなかった。RTFKTのNFTの97%は1次流通で止まっている。これは、保有者はエアドロップなどの追加特典やサプライズが待っている。

RTFKTの目標は、斬新的なものづくり。また、新しいプロジェクトでは常に新しい取り組み、改善を行い、楽な方向に流れないようにしているそう。RTFKTでは無名のクリエイターも起用し、コラボの収益は50%:50%で折半している点にも注目したい。

#RTFKT

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