シリーズ完全初見の男が「映画プリキュアオールスターズF」を見てきた話
はじめに
映画プリキュアオールスターズのネタバレ内容を含みます。
ネタバレが嫌な方は閲覧に注意してください。映画を見終わった後に公式サイトなどを参考に書いていますが何かおかしな箇所があるかもしれません。ご容赦ください。
(間違いがあったら裏でこっそり優しく教えていただけたら嬉しいです)
どうして初見で映画を見ることを決めたの?
2023年9月27日(水)
この日は家の都合で日中を外で過ごさなければいけませんでした。
〜脳内〜
「ギリギリ暑いと感じる気候に一人で遊びに行く!って気分でもないし屋内で時間を潰せないかな〜・・・
あっ、映画とか良いじゃん!
早速近所の映画館の上映スケジュールをチェックだ。どれどれ〜
・・・
「劇場版シティーハンター 天使の涙」!
前作「新宿プライベート・アイズ」も劇場で見たし今回も見てみるのはアリだな!
上映時間は・・・14時35分から、お昼を食べてゆっくりできる余裕もあるね
よし、シティーハンターに決めた!
・・・いや、ちょっと待て
『映画プリキュアオールスターズF』
さすがに無いだろ。これまで一回も、何のシリーズも見たことないからとスルーしたが、ちょっと気になる
数年前からリアルタイム放送に合わせて各種動画配信で見られるようになったことを知り、前から少し気になってはいたからリアタイで追っかけてみようかなーと思いつつ見てない状態
ここで映画を見れば「気になるけど見ていない」状態の私がリアタイ視聴をする強いキッカケになるよなー
でも一切知らない作品の、しかもオールスター映画。初見で楽しむことができるだろうか・・・?
しかも作品のメインターゲット層とは正反対のような私(26歳男性)が一人で見に行っていい映画なのか?
気になる、けど抵抗感もちょっとある。
・・・因みに、上映時間は?
11時55分とか、ちょうど良さそうな上映回はあるな。上映時間も85分だからプリキュアを見終わった後にシティーハンターも余裕で見ることができる。
・・・因みにこの回の席の埋まり具合はどうだろう?
平日のお昼とはいえ女の子と付き添いの親御さんとかが多そうだし、そこそこ埋まっているんじゃないかな?」
写し出されたのは上映3時間前で
どの席も売れていない
チケットの予約販売ページ
気がついたら
一番後ろの列ド真ん中の席を
予約していました。
上映まで
勢いでチケットを購入したは良いものの内心はずっと騒ついていました
「プリキュア何も知らないけど映画楽しめるかな?」が2割くらい
「『プリキュア映画を見に来た成人男性』って周りから変な目で見られないかな?」が8割くらい
見終わった今なら、堂々としていればいい、オドオドしている方が逆に怪しいよ、って思えますが
予約販売が終わるまで何度も何度も新しく席が埋まってないかチケット販売ページを更新し続けてました
プリキュアにビビりすぎです
そして上映20分前
新たに席が埋まることなく予約販売の受付が終了しました
これはいよいよ貸切状態で映画鑑賞できるのでは!?と少しウキウキした気持ちになりながらもまだ難所はあります
劇場入場口
映画を見る前に避けては通れない場所、受付のスタッフにチケットを渡しもぎる工程が存在します
つまりネットで席を予約し発券機でチケットを入手しても、他に客がいなかったとしても入り口のスタッフには何の映画を見るかは絶対にバレます
自分が見る回の入場開始アナウンスが流れると、受付が混み合っていないことを確認し一度深呼吸
キョドっている方が変な目で見られるぞと気合いを入れてスタッフにチケットを渡します
受付スタッフ「こちら9番スクリーンになります。突き当たり左です。」
ほら何もないって!!!
冷静に考えて毎日何回もこの作業を繰り返す言わばプロの方たちが客と見る映画で態度を変えるわけないのです
(でも内心「平日真っ昼間に成人男性が一人でプリキュアか〜へぇ〜」とか思われてたかも。心の中に閉まっていてくれてありがとうございます)
最後の関門を突破し、さぁいよいよ映画です!スクリーンを独り占めだー!と9番スクリーンに入ったら
小さな女の子と母親の親子が座っていました
直前に劇場で購入したのかな?と小さく考えましたが、ここまで辿り着いた私には最早何の問題もありません。席に着き映画を楽しむだけなのですから
その後も2名別々で入場し4組5名で映画が始まりました
「プリキュア」完全初見の映画感想※ネタバレを含みます
結論から申しますと
ちゃんと楽しめました!
めちゃくちゃ面白かったです!
以下ネタバレ内容を含みます
開始してすぐにキュアスカイの変身シーンがあるのですがこの変身シーンであっという間に引き込まれました
ステージのような場所で変身していくなか、ポーズを決め変身の口上に含まれるホップ、ステップ、ジャンプの文字が足元に映し出される演出に魅入られました
変身全体を通してガンガンぐいぐい動くので映画の気合いの入りようが伺えます
それに続く初っ端の戦闘シーンも迫力があり、この時点で「この映画見に来て良かったかも」と思える程でした
後半でバランスを取ってきますが、前半の戦闘が9割くらい殴る蹴るの超近接物理攻撃でビックリしました。不思議な力で変身するから魔法とかビーム的な攻撃が多いもんだと思っていたので、果敢に敵に突っ込んでいく姿に何となく持っていたイメージが変わりました
そんな中出てきた遠隔攻撃には技名がついていることが多くそのほとんどが「プリキュア〇〇〇〇」みたいな技名で、なんか面白いなーと思いながら見てました
(そういえば仮面ライダーもライダーキックとかあるしそんなもんか、と見終わった後に気づく)
映画内で全員覚えられたわけではないですが、メインストーリーに関わってくるプリキュアが初めて画面に出てきたとき、プリキュアの名前、変身前の名前、作品名がスっと出てくるのは大変ありがたかったです。20年も続いていると特定世代の作品しか知らない人もいそうですし私みたいな完全初見にも優しい仕様です
話は進みましてラストバトル。案の定と言いますか黒幕はプリム(キュアシュプリーム)だったわけですが一度プリキュアを全滅させて世界を作り替えていたというとんでもないキャラでした。オールスター作品のラスボスを務めるにピッタリな強さです
そして再びやられてしまいそうな時、キュアスカイとキュアプリズムが小さなライトを掲げます。すると各作品の名場面と共に復活していくここまで登場していなかったプリキュア達
そして全員復活。20年続いてきた歴史を感じる圧巻の並びでした
「あっ!これ知ってる!」
プリキュアとは関係ない作品内の女児向け作品描写でそんなシーンがあったような、Twitter(現X)のTLで見たような、どこでその情報を手に入れたのかは思い出せないのですが
プリキュア映画では入場者特典を使い映画内で応援する文化があることは知っていたので、「こういうことか!」となりました
そして何より
一番後ろの列真ん中席に座っている私は、母親と一緒に映画を見にきていた女の子がライトを振っていることに気がつきました
この光景は入場者特典を貰った子がいる映画館でしか見ることができません
最初は誰もいないなら見てみようかな?一人でスクリーン独占だ!とか考えてたり、誰かがチケットを購入したかめちゃくちゃ確認したりしてましたが、少し前の私自身を恥じました
貴重な景色を見ることができました。ありがとうございます
全員復活したプリキュアvs巨大なモンスターに戻ったプリム
作品の枠組みを超えて、類似点がある者達で合わせ技を決めているのかな?というのは知識がなくても何となく察することはできました。オールスター作品の醍醐味で良いですよね
そして遂にプリムに打ち勝ったプリキュア達、世界も元に戻っていきます。
不思議な世界を旅したプリキュア達がみんなでご飯を作ろう!と盛り上がっていることに気がつくキュアプーカとプリム(で合ってます?)
悪いことダメなことは止めないといけないけど、それを滅ぼすんじゃなくて更生できれば一番良いよねの様な考え、認識が強い作品なんですかね
ただ敵と戦うだけではない、作品の根本には優しさや許す心が強く存在するのかなと感じました
EDの全プリキュアのダンスも壮観でした。3Dのクオリティもすげぇ
そしてあっという間に上映終了。強い満足感、充実感で満たされてました
面白かったー
以下作品内で特に気になったキャラクター達
キュアプリズム
映画内の立ち回り的に現行作品の重要度が高めのキャラクターなのかなと感じましたがこの子だけやたらコミカルな表情が多くなかったですか?そういうキャラクターなんでしょうか?ツッコミや振り回され気味で色々な表情を見せた一方、カッコ良くキメていたギャップがかなり印象に残りました
キュアフィナーレ
序盤の戦闘が物理9割の印象を決定付けた張本人。プーカを守りながら無数のアークに大立ち回りを演じ「強えぇ」ってなりました。それに話し方がとてもキチッとしており前述の戦闘描写も含めて「武士か騎士か何かか?」みたいな印象に
キュアミルキー
「特に気になったキャラクター」として書き連ねていますがそれ以外のキャラクターも個性派揃いです。その中でも語尾キャラまで揃えているのか!となり、さらに話が進むと宇宙人であることも判明。語尾キャラ宇宙人プリキュア、属性モリモリだなーと記憶に残りました
キュアサマー
錦鯉長谷川
各チームで一番元気なキュアスカイチームの中でも抜けて明るく元気!なイメージ。チームでフルーツを採るシーンも面白かった。悩んでいたキュアスカイに投げかけた言葉も印象強い。眩しすぎるくらいの真っ直ぐさ、現行作品以外ならこの子が出ている作品、ちょっと見てみたいなと気になりました
映画を見終わって
正直舐めていたと言いますか、イメージ変わったと言いますか
見終わった今「そりゃ実際に見てみないと何も分かりませんわな」となっています
20年も続いてきた理由、幅広い年齢層から愛されている作品だということを面白さで分からせられました
ずっと気になるけど見れていない状態でしたが、「これを見てしまったら見ないわけにはいかないな」の気持ちになったので
「ひろがるスカイ!プリキュア」は配信で追って放送終了までにリアルタイム視聴に追いついて最後まで見届けたいな、の所存です
プリキュア気になるけどな〜どうだろうと思っている方がいましたら私と同じく今回の映画を見にいくのはアリじゃないかなと。もしかしたら合わないかもしれませんが、全員集合のお祭り作品で好きなキャラが見つかったりオールスターのド派手な内容でプリキュアというものの面白さに初めて触れるには逆に丁度いいのではと思います
それと、作品を楽しむのに年齢性別は関係ないということを再確認しました。今までもそういうこと何回かありましたが今回はより強く
作品によってターゲットと想定している年齢性別はあるはずです。プリキュアにおいて私はそのターゲットとは正反対の位置に存在しています
見るまでめちゃくちゃビビってましたが、TPOを弁えて楽しめばいいだけですからね。そういう意味では映画館で見るのはいきなりハードル高かった様な
家で一人テレビやパソコンで視聴してネットにちょろっと感想を書き込む。程よい楽しみ方、付き合い方を続けていこうかなと思います
ありがとうプリキュア。あなた達のおかげで私も少し成長できました