【大切に使う】 一度発した言葉は消えない
部屋を少し見渡してみたら、カメムシがいました。そのカメムシを見て、
私は逃してあげようと思いました。
虫が苦手な私は勇気を持ってティッシュでカメムシを囲み、部屋の外へ逃すことができました、「とうとう私も虫の苦手意識も和らぎ、丸くなったものだな」とその余韻に浸っていたら、その数分後カメムシの”残り香”で鼻がもげました。
#遊びに来てくれてありがとう
今回は、
・言葉は攻撃する時にも使われる
・言葉は人を守る時にも使われる
・発した言葉は取り消し不可
『一度発した言葉は消えない』
についてです。
【結論:大切に使う】
なぜ大切に使わなければならないのか
”言った言葉は取り消せない”ということがどういうことなのか
少し私の経験談をお話しようと思います。
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▼ 私の最大の過ち
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私は思春期の頃、結構荒れていました。
反抗期ってヤツです。
髪は茶髪に染めて、毎日友人5〜10名くらいが
私の家に夜遅くまで出入りしていました。
今更言っても遅いのですが、
両親には大変な迷惑をかけていました。
当時はそれに「反動」するように両親も荒れていきました。
日々エスカレートしていく、お互いの感情がいよいよ
クライマックスに差し掛かった時
私は一番使ってはならない言葉を放ってしまいました。
両親に向かって、「生まれてこなきゃよかった」
母親はひどく泣き崩れました。
父は私の頬を強くたたきました。
私は家を出て、暗闇の中で深く反省して帰宅し
この時、心の底から謝りました。
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▼ 謝れば、ことはおさまる。という勘違い
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両親は呆れた表情で「もういいよ」と言いました。
この時、私は
「反省して謝罪をすれば、水に流せる」
放った言葉も反省し、さえすれば「取り消せる」
そんな風に思っていました。
しかし、数日、数ヶ月と時間が経っても
お互いの心の乖離、距離感は中々縮まらず
無機質な時間がただただ、流れていきました。
両親が一番受け取りたくない言葉を、私は送信してしまった。
自分の中では消せても、
相手の中に残した「自分の言葉」は一生取り消せない
時間が経つと「なんであんなこと言ってたんだろう」
「なんであんなに人を傷つけてしまったんだろう」
なぜあの時、私はそんなに感情的になって怒りを面に出していたんだろう
時間が経っても相手に残っている、私の取り消したい言葉は
時々、お互いを悲しい気持ちにさせる。
そんな取消しのできない言葉を使ってしまったのです。
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▼ 負の感情の愚かさと脆(もろ)さ
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負の感情というのは、時間が経てば経つほど
それがいかに”愚か”であったということに気付かされます。
これと同じように
いじめや誹謗中傷もネットで見てしまうと
私は自分ごとのように悲しい気持ちになってしまいます。
言った人は忘れていても、言われた人は
ずっと心に残ったまま、抱えて抱えて生き続けている人もいる
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▼ これから出来る”唯一”のこと
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あの言葉は「本当はそうじゃなかったんだよ」ということを
私はこれからも少しずつ地道に、行動で示して
見せ続けていくしかないのだと思います。
崩れるのは簡単で早く、そして築くのには時間がかかる
それでも築いていく方向に
人生のベクトルは傾けておく必要があると思っています。
私たちはこのような”内輪もめ”をしに、
この世に生まれてきたわけじゃなくて
後の世代の方のために、少しでも社会をよくして死んでいくのが
一つの使命だと、この年になって
ようやくエンジンがかかってきたところです。(だいぶ遅いですが)
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▼ 取り消すことは出来ないが
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今は時々このことをネタとして言ってくれる機会も増えてきました。
「あんた、ひどいこと昔言うてたんじゃけんねー」
「あんたの反抗期は酷かった、だいぶマシになったわー」
温かい両親の言葉に
ごめんなさいとありがとうが入り混じった
ちょっぴり複雑な感情と、ほっとした感情が
入り混じって、小さな声で
「すみませんしたー、アイス買ってくるねー」と呟いてお詫びしています。
ということで今回は、
一度使った言葉は相手の中で消すことはできない
だから、言葉は慎重に大切に使って行こうね
私は、
「一番使ってはいけない言葉を使って、一番大切なことを学びました」
というお話でした。
お読みいただきありがとうございました。