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最高のアイデアとは? ~ダイヤモンドVer~
こんにちは!微熱が続き、咳が止まりませんが、
昨日の続きを書いていきます!
こんな言葉があります。
「全ての犬は動物だが、動物が全て犬というわけではない」
物語とアイデアの関係も同じで、
アイデアは1つでも、そのアイデアの伝え方やメッセージは複数あるということです。
せっかくでてきたアイデア(製品、サービス、問題解決など)が相手に伝わらないのは寂しいです。
もし伝えるコツがあるとすれば、
1人の聞き手に向けて1人の成果を想定したメッセージを作らない限り、そのアイデアは誰にも伝わらない。
ですから、伝える相手を狭めるほど、広い範囲に伝わる、
ということです。
例えば、「ダイヤモンドの婚約指輪」の話は聞いたことあるかもしれません。
1930年代、世界中のダイヤモンドの生産、加工を独占していた、デビアス社という会社の話です。
※今でも独占中!!
夢を壊すような内容になるかもしれませんが、、
ダイヤモンドなんて、それ自体の価値は大したものではないんです。それなのに、あれほど市場価値が高く、
高値がついているのには2つの理由があります。
1 デビアス社が、世界中のダイヤモンドの採掘を独占しているため、ダイヤモンドの流通量を操作できる。
2 デイビス社の物語が市場で化けてそれが共感を得た。
1930年代、ダイヤモンドは一般の人がありがたがる存在ではなかった。婚約指輪に、「ダイヤモンド」、という常識がなかった。
※因みに、この起源自体は、15世紀までさかのぼられるため、、、割愛します😢
そして20世紀に入っても、ダイヤモンドは、婚約指輪を彩る宝石の1つにすぎなかった。
そもそも、指輪自体も婚約に必須の存在ではなかった。
そこでデビアス社は、
人々の関心を指輪自体から指輪にのせる石の種類へと向けさせたかった。そしてダイヤモンドを象徴として打ち出した。そして1947年に、
「ダイヤモンドは永遠の輝き」
というキャッチコピーが生まれたのである。
でも、
このキャッチコピーで何が変わるというのだろうか?
デイビス社は、ダイヤモンドの持つ意味について、
誰もが語れる話を創造したのだ。
もともと指輪にあった、「切れ目のない環」という物語を生かしつつ、
「永遠の愛を伝えたければ、ダイヤモンドの指輪を贈るべきだ」という物語を追加したのだ。
そして時代を経て、デイビス社の「永遠」という言葉は、あらゆる方面に広がっていき、今では、
結婚記念日や子供の誕生日、自分へのご褒美など。
因みにデイビス社は、このキャッチコピー以前に、
4C(カラー、カット、クラリティ、カラット)という行動を提唱していて、これも、品質基準の整備と普及に一役買うものだった。
さらに、指輪に投じるべき金額に関する常識も変わり、
1930年代は、
「給料1ヶ月分」とされていたダイヤモンド指輪は、
1980年代には、「給料3ヶ月分」と謳われるようになった。。
たった1つの会社が作った多くの常識で、
ここまで世の中ぎ変わってしまう、、
すごいけど、腹も立ってもきました(笑
長くなりましたが、
アイデアの伝え方次第で、
大きく結果も変わるし、
世界中の常識にまでなってしまうことがある、
というお話でした!
良い1日を🙋