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ゆで卵から見えた欲

小学校の調理実習で最初に作ったのがゆで卵だったと記憶している(そんな昔のことは忘れた)。

シンプルに作りやすい料理のはずなのに、ゆで卵の姿かたちがあらわになるおでん等の時に限って、殻がうまくむけない。

いろいろ原因を考えて対策してみたところ、今回は最初の1つが奇跡的に上手くむけた。

これは記念にnoteを更新しようと思いながら2個目にとりかかると、白身にクレーターができた上に、黄身が見える状態になった。

どうやら欲が私欲化して『はなさかじいさん』の隣の住人並みになっていたようだ。

欲そのものはすごく大切なのに、それが自分の利益のためだけになってしまうと厄介だ。

思えば卵サラダの時は割りと上手にむける。
最終的に原型をとどめないから、欲がないのだろう。

その後もう少し謙虚にゆで卵と向き合ったら、1個目ほどではないものの、わりと上手くできた。

黄身が見えてしまったゆで卵は、シンプルに塩で食べた。

黄身との塩加減が絶妙で、とても美味しかった。

もしかしたら「おでんはもちろん、塩で食べてもおいしく召し上がれます」というゆで卵側の主張だったのかもしれない。

こんな感じでゆで卵について語っていると、久しぶりに喫茶店でモーニングが食べたくなってきた。

こんどの休みに早起きして行ってみるかな。

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笹田小晴(Koharu Shinoda)
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