【声劇台本】異世界幼馴染み譚 5

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★★★★★★★★★★

上演時間(目安):5分以内

登場人物(参考情報)
・勇者:男、未成年
・魔導師:男、青年、真面目

★★★★★★★★★★

勇者 「あ、魔導師じゃん」

魔導師 「とりあえず、仲間になってやる。話を聞いて気が変わったらやめればいい」

勇者 「……今ごろ気づいたの?」

魔導師 「うるさいっ! とにかく、話してもらおうか」

勇者 「なんだっけ」

魔導師 「おま……っ!」

勇者 「嘘うそ(笑)」

魔導師 「くそっ」

勇者 「まぁとにかく、これからよろしくお願いします」

魔導師 「すぐに気が変わるかも知れんがな」

勇者 「どうかなー。あんた、けっこうお人好しっぽいからなー」

魔導師 「い、いいからさっさと話せ!」

勇者 「はいはい。まあ、そんな難しい話じゃないんだけどな」

魔導師 「なに?」

勇者 「魔王の……あー、魔王子の親父が魔王な」

魔導師 「だろうな」

勇者 「魔王は世襲制だから、魔王子は転職したら魔王になる」

魔導師 「そうだな」

勇者 「が、現魔王、つまり魔王子の親父さんが元気すぎて、引退しない」

魔導師 「そういえば、魔の者は長寿だったな……」

勇者 「そうそう。よく知ってるな。そういうわけで、俺が倒すべき魔王ってのは、魔王子の親父さんなわけ」

魔導師 「なるほど……?」

勇者 「そんで、魔王子は俺の幼馴染みだ」

魔導師 「だから倒せないということか?」

勇者 「いいや。現魔王なら倒せる。俺が倒せないって言ったのは、魔王子のことだな。魔王子が魔王になる頃には、俺は勇者じゃなくなってると思う」

魔導師 「ふむ」

勇者 「あんたが最初に聞いた、魔王を倒せるかってのは、幼馴染みである未来の魔王のことだろ?」

魔導師 「確かにそうだ」

勇者 「それは倒せない」

魔導師 「もったいつけるほどの話じゃないだろう……」

勇者 「んでだ。魔王子は、俺とパーティ組んで、魔王を倒すと息巻いてる」

魔導師 「は?」

勇者 「そういうわけなんで、未来の魔王ともども、よろしくお願いします!」

魔導師 「はあああああ!?」

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こはる #こはる文庫
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