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ノルウェイの森
昨年の夏に、とある模擬授業で
"村上春樹を映画化する"という講義を受けました。
それがきっかけで
"ノルウェイの森"を読んでみました。
村上春樹の作品はこれが初めてです。
私はこの作家が好き、というのはあまりなく
様々な作家、ジャンルを読みます✨
私なりに考えたことを記録がてら
綴っていきたいと思います^ ^
あまりたいしたことは書けないと思いますが、
いつかまた読み返せるように
noteに残しておきます。
特に印象に残ったことを3つ綴ります。
・3人の自殺
キズキ、直子、ハツミが自殺してしまう。
キズキ、直子は言い表し用のない深い縁で繋がっていたのだと思う。きっと私が経験したことのない感情があったのだろうな。
好きっていう恋愛感情だけじゃない。
それだけでは表せない感情なんだと思う。
ハツミには本当に永沢さんが必要であった。
永沢さんにもハツミが必要であった。
そして永沢さんはハツミの抱えている暗がりに気づいていた。
しかし、それを受け入れられる自信は永沢さんにはなかった。
自信家に見えて実は繊細な永沢さんは
ハツミから離れることは必然で、お互いのためなんだと考えている自分を正当化するために外務省試験を受け、海外に行くことにし、半ば強引にハツミとの物理的な距離をとった。
それがハツミにとっては耐え難いものであり、自殺という結果になってしまったのではないか。
・同時に2人を愛するということ
ワタナベ(主人公)は
直子と緑の両方を愛していると自覚した。
しかし私は、ワタナベの2人に対する愛情は
少し違ったものだと捉える。
私はワタナベの本当に好きな人は直子だと思う。
今っぽく言うと本命っていうのかな。
しかし直子はもうこの世にいない。存在しない。
そこに手を差し伸べたのが緑であり
緑はワタナベに対して素直な恋愛感情を抱いていた。ユーモアがあり、直子をめぐって生と死に苛まれる日常を送る中で、緑はワタナベの生活を彩るような存在であった。
人は1人では生きていけない。
緑はワタナベがこれからの人生をキズキ、直子、ハツミの分まで共に生きようと思えるきっかけを与えた人物であるのかなと思う。
ワタナベにとって大切な存在には違いない。
レイコの言う通り、この世界はとても広い。
だからこそとても考えさせられました。
・ラストシーン
ワタナベが緑に電話をかけ、今どこにいるのか尋ねられた時
ワタナベは自分自身がどこにいるのかを理解していなかった。
これは、緑に電話をかけたことによって
生の対極ではなくその一部として存在している
死から、生の領域へと戻ったことを表しているんだと思う。
そして場所は上野駅だったんじゃないかな。
緑の父親が亡くなる前にワタナベにあれほど訴えていた上野駅。
上野駅をスタートとして、また新しく緑とのスタートを切っていくのだろうか。
こう綴ってみると、
私の解釈は結構前向きなものですね。
たくさんの解釈があると思いますが
18歳の私はこう読みました。
またみなさんと感想をシェアしたいです✨
つたない文章ですがここまで読んでいただき
ありがとうございました。
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博物館の管理人、、どんな気持ちなんだろう。