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蟇が鳴く世継ぎの人が少なくて 舘岡誠二俳句集No13
俳人舘岡誠二のページです(^O^)
俳誌「海原」(令和5年7月号)より
(作句と掲載の時期が三ヶ月くらいずれるので春の俳句になってますが)
どの人もわが主治医なり春の光
兜太師の春の句われの心電図
蝶一羽待つようにしてわが日常
反骨は人それぞれの螢烏賊
蟇が鳴く世継ぎの人が少なくて
以上5句です。
一俳人の私としては、
一番最後の蟇の句が惹かれます。
農業の跡継ぎがいなくなってきたことの社会性。
それでも蟇蛙はたんたんと鳴く。
その声がだんだん多くなって聞こえてきたのでしょう。
哀愁よりも「この日本、どうなっていくのだろうか」
という作者の気持ちがうかがえる俳句です。
さて、俳誌「海原」については、こちらです↓
舘岡誠二とは
20代から俳句を金子兜太先生の
「海程」にて学んだ。
激流の現代俳句の波の中で
己の作風を培ってきた。
現在は
現代俳句誌「海原」同人
八郎潟町俳句会「寒鮒」同人
現代俳句協会 名誉会員
現代俳句協会全国大会 特別選者
秋田県八郎潟町在住
昭和14年生まれ
83歳です。
秋田の地方新聞「湖畔時報」を長年、発行しています。
読んで頂いてありがとうございました(^_^)/
佐藤詠子筆