海のふた

「昔は…
海とか山がもう毎日変化するワンダーランドかと思うくらいに楽しかったっていうこと。

季節の変化も気候のすばらしさも、全部もう両手に持ちきれないほどだった。

そして、どんないやな人にも平等に夕焼けとか、台風の後の空とかがふんだんにきれいなものを降り注いでくれたの。

考えきれないくらいきれいな日っていうのが年に数回あって、光や海や空の色の変化があまりにもすばらしいので誰もが何かをもらっているような気持ちになったものよ。」

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