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拙作語り①~六花繚乱ヘキサムライ(その1)
一次創作も三十年くらいやっているので、その間まぁいろんな話を描きまして。
完結できたものばかりではないのですが(のっけから自爆)
比較的最近描き始めて、今も描き続けているのが、現代戦隊ファンタジー(謎説明)『六花繚乱ヘキサムライ』と、その「筆者の筆者による自己満足な自作パロディ」の時代劇版や西洋劇版。
比較的最近といっても着想は2011年ですから、これだってもう十年以上経っている。干支も一周してしまう(汗)
当時、勤務の合間に上司とご先祖様の話になり。出自は全く違うのですが、たまたま同姓なので。そして、唐突に上司いわく、
「俺、落武者の末裔なんよねぇ」
ポカーン。
なんでも某合戦に敗れた某戦国大名の某家臣が逃げ延びて隠れ住んだ場所というのが、上司の出身地だそうで。
いやはや、落武者の末裔だと急にカミングアウトする人もちょっと珍しい気はしますけど、それで「センテンス妄想人間」の創作脳に火が点いた(自爆)
攻め滅ぼされて歴史から消された殿様とその家臣たちとの親族が逃げ延びて命脈を繋ぎ、五百年ほどの時を超えて再会。ふたたび先祖伝来の家業を再開するという。戦隊ものが好きだから、戦隊っぽい色付けで設定を詰めていきました。「それじゃ敵って何なの?」とか、一応そこも考えて。色々と戦隊もののお約束も踏襲しつつ、「自分なら、こうしたい」もあれこれ盛り込み。なので、最初から最後まで通しての敵対勢力というのがありません。正義なんて、各人で、そしてその時々で変わってしまう。絶対の正義も絶対の悪も無いというスタンスでいくことにしたので、完全な勧善懲悪物語ではないとも言えます(爆)。今じゃすっかり自作の戦隊が自分に丁度良くて大好きすぎて、テレ朝のスーパーヒーロータイムを視聴しなくなりました…「萌え?間に合ってますぅ自家発電で」に、なってしまった(おおいに自爆)
はじまりの現代劇『六花繚乱ヘキサムライ』は、医者になるという夢を胸にT波大医学群に入学してきた山陽某県出身の青年・寅弥が、先輩とおぼしき謎の青年に、
*
やっと見付けた
「虎」の末裔…俺たちの最後の同士
*
と、謎の言葉を掛けられるところから幕を開ける。
↓かれこれ10年近く昔の筆なので色々アレですが、広い心で冒頭部をご覧ください。
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そして「自分たちは等しく妖怪悪霊を退治する能力を継承した士・『妖霊狩』の末裔」と明かされ、雪華紋の鍔(変身アイテム、笑)を手渡される。
思えば、入学した途端「普通の大学生活」からオサラバすることになる主人公です。気の毒…(正直な感想)
ノブミが自分たちと同じ存在と見抜いたのが、ハル(赤殿)。
変身アイテムの使い方と戦い方を見せるのが、当初からの側近であるフミ(黒侍)。
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「面倒なことに巻き込まれてしまった」とは思うのだが、根が善良で正直者なノブミは、ずぶずぶ引き込まれていくことに。。
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殿と家臣(の末裔たち)、同士7名。妖霊狩は雪華紋を家紋としている。
先祖の氏姓/キャラ氏名/家紋/家の色/鍔裏獣(合体メカ用個人搭乗機:それも勿論設定。爆笑)で並べると、
六花/掃守覇君(ハル)/扇六花(※家紋の本にはないオリジナル)/赤/羆(緋熊)
文部/文珠ふみ(フミ)/厳敷雪/黒/烏
武部/武内格(イタル)/矢雪/緑/甲虫
竜部/立川辰哉(シンヤ)/山吹雪/青/竜
虎部/島尻寅弥(ノブミ)/雪輪/白/虎
豹部/斑尾標(コズエ)/氷柱雪/黄/豹
犬部/王奉献(ワンさん・ヨシタケさん)/曇り雪/紫/犬
というメンバーで構成されており。
雪の結晶は六角形だが、殿を中心に家臣が六家という構成にし、六で武士といえば~的に元ネタは六韜ですねと(自爆)
キャラ名にも出自となる家にゆかりの要素を、分かりやすかったり分かりにくかったりな形で織り込んでおります。島尻は縞尻で虎のイメージ。かなり分かりにくいのが赤殿だが、姓の「掃」の右上と名の「覇」の上部を組み合わせると「雪」になる(「覇」の上部は「あめかんむり」でも書ける)、つまり雪を姓名で分割し組み込んだネーミングで、おそらく御先祖は逃れて何処かに隠れ住んで以降、姓を「掃守」とし男子の名には「覇」を付け続けてきたのではないかと思われます。
女子は黒と黄で、紅二点。大学生が多いのだけど、最年少の緑侍・イタルは中学二年生、最年長の紫侍・ヨシタケは社会人(技官:大学スタッフ)で、イタルとほぼ同年の息子がいるという。
大学というのはT波大なんだけど…伏字にしなくても茨城県としてはある意味自明なんだけど(墓穴)。文系理系、医学系、体育系や芸術系まであるからいいよなと。大学生の面々も、ハルが理工系、フミが文系、ノブミが医学系、シンヤが体育系、コズエが芸術系とばらけており。ちなみにヨシタケは理工系の技官。ヒョウ柄×ヒョウ柄とかもやっちゃう、我が道ファッションなコズエは筆者目線でも正直あまりお洒落には見えないが(酷評)、芸術学群の学生なので相応に絵は描けるらしいですよ。。
色々とツッコみたい点が生じてますが、まあ作者もそれを狙ってるので(更に爆)。
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↑何気にヨシタケが筋肉少女帯の「221B戦記」の歌詞というか語りを引いただろう的フレーズを問いかけに使っている点に注目してほしい筆者(自爆)。
ゲストにアニソンの帝王・水木のアニキ(ご冥福をお祈りします…)や声優の神谷明さん・宮村優子さんという、マニアにはたまらん豪華な曲。筋少は万人受けとはいえない尖った曲が多いんだけども(率直な感想)、音楽的にはカッコよくて、私は今でもたまに聴いております。イカ天世代というか「空前のロックブーム」体験者なので(としがばれる発言、自爆)。個人的には、初心者にはアルバムとしては「キラキラと輝くもの」(ジャケ絵に退いてはいけない!←意味深)、曲としては「おもちゃやめぐり」「トゥルー・ロマンス」「僕の歌を総て君にやる」「じーさんはいい塩梅」辺りから入るのが良いのではないかなと思う。。
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閑話休題。
通して色恋ムードはだいぶ薄いのだけども(自分で言った!)
彼らの先祖を滅ぼす中核となった対立勢力・妖怪や霊を飼いならし使役する妖霊飼の子孫とも再会することとなり。しかし最初に出会った現代の妖霊飼・究子は争いを嫌って妖霊狩との交戦を全否定し、傘下に入るというわけではなく自分自身の考えで方向性が一致する案件と見れば妖霊狩に手を貸すようになる。妖霊狩にいい印象は無いようだが、親切にされた白侍には好意を抱いているっぽい。戦隊あるあるの「中盤に加入する新メンバー」にあたるのが、この妖霊飼の姫であろうという位置づけ。。
和時代劇・西洋劇と派生していっても、赤殿と黄侍には男女の恋愛感情は生じず、けれども互いの力量と性分とを分かった上で信頼しあう関係性が見えて、これはこれで筆者としては好きです。。
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妖霊狩に関しては特にイメージした歴史上の人物とかは無くオリジナルです。拙作には実在したとされる歴史上の人物を出すことはありません。中には「これきっと誰それがモデルなんでしょ」みたいなのが分かる人には分かるケースもありますが、筆者自身が名言はしません。。
歴史上の人物には各人イメージがあり、それを壊すのがコワイのですよ。熱烈なファンが多い人物となると、反応というか反論というかクレームが怖すぎて無理(切実)
うかつに脚色すると「公式設定か」みたいに鵜呑みにされるし。大河「天地人」が放映されてた頃、春日山城跡の近辺で毘沙門窟(ドラマ内に登場の舞台)を探す観光客が居たっていう話じゃないですか……いや真剣にコワイ(切実)
拙作の話に戻りますと。
現在は和時代劇『六花稗史』の最終となる第四巻の執筆を…まぁ…ぼちぼち…
まずは絵コンテを仕上げることを目標に…(まだそんな段階か、汗)
気温が上がったほうがヤル気も上向くのだけど、このところ暑すぎて無理す…しくしく…orz
技術も装備も今より色々足りない時代の作ですが、Web公開しています。広い心でご覧いただければ・・・・
(追記:筆者の自己満足的に、修正という名のマイナーアップデートをしました〈2024/3〉…それでも気になる箇所はありますが;)
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