ピクトさん考
※ヘッダー画像には、TopeconHeroesダーヤマさんの「ヒューマンピクトグラム2.0」から忍者ピクトさんをお借りしています。
「ピクトさん」とは
交通標識や案内図などに使われる「非言語的な情報伝達方法」の絵文字・ピクトグラムの中でも人型のものを、親しみを込めてこう呼びます。
内海慶一さん著『ピクトさんの本』を読み、「一口に人型ピクトグラムと言っても色々あるんだなぁ…それにしてもヒドい目に遭ってるピクトさん無茶苦茶多くて気の毒…」と。以降、行った先で見かけたら撮影するように。
学会のほうにも報告させていただき、従って自分、日本ピクトさん学会の会員です(自称、爆)。
Eテレ「コレナンデ商会」「マチスコープ」等でも取り上げられました、ピクトさん。
新型コロナからの流れで、近年は消毒・マスク・ソーシャルディスタンスなピクトさんも多数登場しました。
ただ、写真を見返してみると、その頃のはあまり無い。つまり意識して撮影しなかったんだろうと(墓穴)
おそらく自分の中で「ありふれてない」「珍しい」という審査点があり、そこを相応にクリア出来なかったものは撮ってないんですよね多分。
そんなわけで、以下の写真は、自分がこれまでに撮りためたピクトさんたち…画やシチュエーション、ロケーション、さらには内にある警告を「これイイ」と自分自身感じたものたちです。なので、他の人が見て「これイイ」と思うかは考慮していません(爆)
お寺の掲示板同様、こちらもピクトさんを撮影しネットにアップした人じゃなくて、そのピクトグラムを作成した人や、その場所に設置した人のほうが権利者であり、簡単に言えば偉いわけです。
日本ピクトさん学会の会長・内海さんも、写真を投稿してくれた人たちへの感謝だけでなく、
*
そして何よりピクトさんの生みの親、つまりピクトグラムの制作に携わる方々には、最大級の謝辞を捧げます。
(『ピクトさんの本』あとがき より引用)
*
と書いていらっしゃいます。
ピクトさん、そして制作者さんたちに敬意を持ちながら鑑賞したいところです。
私が出会ったピクトさん
頭打ち系とバッドマナー系・黒ピクトさんが多いなぁと…
◆不幸な目に遭うピクトさん
水槽で頭を打ってしまうピクトさん。
技術の進歩により、巨大水槽が実現したわけですが…
透明度の高いアクリルなればこその悩みかも。。
これは、確か何年か前に北千住駅で撮影したもの。
いろんなものが絶妙です。
地面を表す線が波線になっていることで地面の揺れ=地震を示してたり。
そして、世界遺産・姫路城内で見付けたピクトさん。
注意して観覧しましょう、という警告です。
ちなみにですが、ジャンルとしては「ご当地ピクトさん」「文化財ピクトさん」とも言えるかもしれません。
◆バッドマナー系ピクトさん
『ピクトさんの本』では「黒ピクトさん」というカテゴリになります。
「こんなことすると迷惑だよ。つうか犯罪に片足つっこんじゃうかも」という指導と警告を、悪者の立場を演じて皆に知らしめるピクトさん。これはこれで痛々しい。。
東京国立博物館で縄文展をやってた時だから、何年前になるんでしょうか…その時に見付けたピクトさん。
館内・展示物に関し撮影制限を設けているミュージアムも多いですが、これは撮影可能エリア(というか、レプリカ等が置かれたフォトスポット的な?)にあったものだと思う…
さすがに撮影禁止場所でカメラを出してたら、私自身が「黒ピクトさん」になってしまう。。
弘前公園で見付けた、よじ登りピクトさん。
どういう場所にあったかも分かるように、周辺多めで切り取っており、ピクトさん自体は小さくなってしまった。
JR姫路駅から姫路城へと向かう道で出会った看板の、ピクトさん。
真剣にさ、ながらスマホ人口が多すぎてダメすぎる。事故を起こしてからでは、他人を死傷させてからでは遅い。自分が怪我するだけならまだしも、他人の人生まで壊す権利は誰にも無い。
スマホ持ったままチャリ乗ってる学生、あれ本当に危ない。かつて、イヤホン×ながらスマホ×更に手に飲物を持った状態なチャリ運転で人に衝突して死なせて禁錮刑になった女子大生が居たけど(「ほけんROOM 自転車保険」ホームページ内の記事「ながらスマホで自転車事故を起こした女子大生が賠償金1億円近くに?」にて再確認/個人的には禁錮じゃ軽いと思うし実名公表に至らなかったのもどうなのかなと…だって大学生でしょ、ほぼ成人じゃん、、と。)、チャリとはいえ、そういう危険運転は刑事裁判だけでなく民事裁判にもなり、多額の賠償を命じられたりする場合も想定されうる。
スマホが絡まなくても、自転車事故の加害者が未成年だろうが億寸前の賠償金の判決って話はあり(一般社団法人・日本損害保険協会ホームページ内「自転車事故と保険」参照)。
そんな金額、一生かけても払えるものか。特殊な技能や職種な高給取りならともかく、一般庶民には凡人には難しい話ですよ。
黙っていても噂は足が早いから周辺に知れ渡り、「〇〇さん、人を死なせて刑事裁判になったんですって」とか言われ出したら、そこに住み続けることも困難になる。加害者とその家族の苦しみは、なにも殺人犯に限ったことではなく交通事故でも起こりうる話じゃないかと。
過去の話に、他人事にしてはいけない。そう切に思う。
…でも、そういうことする輩は大事になって・自分が当事者つうか加害者になって、初めて気付くんだろうなあ(毒)
話を戻して。
JR指宿線で見付けた、座り込みピクトさん。こちらもバッドマナー系。
九州在住の方には見慣れたものなのかもしれないけど…自分の居住地周辺(JR東日本管内)では見たこと無いんで、撮影しました。
立佞武多の館で見付けたピクトさんは、めっちゃ方言。
これも、ある意味「ご当地ピクトさん」。
余談ながら、青森県内各地に地域独自の「ねぶた・ねぷた」とお囃子があり。通年展示施設「津軽藩ねぷた村(弘前市)」「ねぶたの家 ワ・ラッセ(青森市)」「立佞武多の館(五所川原市)」の三ヶ所を見てきましたけど、どこもそれぞれ趣向を凝らしていて素晴らしかったですね。
祭り当日は凄い人出なわけで…それがムリなので(人混みが極度に苦手:墓穴)、各地の祭り山車の通年展示施設とかも結構訪ねているんですよね(自爆)。
輪島キリコ会館(石川県輪島市)
高山祭屋台会館(岐阜県高山市)
高山まつりの森(同上)
など。
まつりの森は、実際に高山祭に出る歴史ある屋台(≒山車)ではなく「平成まつり屋台」を展示しており、春・秋の高山祭のからくり屋台が複数の人が綱を引き人形を操っているのに対し、こちらのからくり人形はコンピュータ制御。でも、エンタメとして良質であり…巨大な大太鼓の音も迫力が凄くて(その割に叩いてる童人形がクールな表情なんでツボった…←おい)、素直に楽しかった思い出です(笑)
自分も頑張ろう、的に…いい刺激になりました。。
おわりに。
毎年9月10日は「ピクトさんの日」で、この日はSNSにピクトさんの写真と感謝や労いのメッセージを投稿する人が沢山居り、見ているだけで嬉しくなります。
ピクトさんは居ます。あなたの、すぐ傍にも。