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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

『Charade Maniacs for Nintendo Switch』感想


☆あらすじ


近未来、とある都市。夏休み間近、平穏な日々を送っていた高校二年生の主人公。主人公が幼馴染と下校していると、突然目の前に現れた謎の人物に『月が2つ存在する』奇妙な世界へと連れ去られてしまう。気付いたときには、自分と同じ状況の人間が9人、主人公たちは異世界から現実世界に戻る為ドラマを演じることとなり、仲間たちと協力してドラマをこなしていく。しかし、10人の仲間の中に自分たちをこの世界に連れてきた『裏切り者』が紛れている事実を突きつけられてしまう主人公たち。『裏切り者』の目的は、ドラマが行われる本当の理由は…。疑心と信頼の間で揺れ動きながら、最後にとるのは誰の手か―。

☆スタッフ


・ディレクター: 斉藤あさみさん
・イラスト: 悌太さん
・シナリオ: 雨宮うたさん


☆MUSIC


・OP:「Hide And Hide」 DJ’TEKINA//SOMETHING a.k.a Yuyoyuppe
・ED:「ALL right」 GRILLED MEAT YAUNGMANS

・メインテーマ: Starting over

☆主人公


・瀬名ヒヨリ


月桂大学付属高等学校の二年生。萬城トモセとは幼なじみで、何事にも一生懸命な女の子。明日から夏休みという時、突如謎の男に出合い萬城とともに『異世界配信』に巻き込まれてしまう。
√によっては本当に聖母。でも結構普通な女の子って印象が強いかも。アステルを作った瀬名フヅキの孫で、ちなみに母親は異世界配信のスポンサー。妹弟がたくさんいるからか、しっかりしていて自立しすぎなところがあって、もっと力を抜いていいんだよって切なくなった。ヒヨリちゃんが甘えられる場所が攻略対象の傍になりますよう…。

☆攻略対象と感想


・明瀬キョウヤ (CV.斉藤壮馬さん)


技術高専に通う青年。元気で真っ直ぐな熱い性格をしている。正義感が強く、ムードメーカー的な存在。運動神経がとても良い。
情報管理局の人で親がどっちもスポンサー。異世界配信に巻き込まれて消えた妹のために来た。「俺は他人も同じように出来ると、そうすべきだと思い込みすぎだ。それが俺の傲慢、かな」ってなんかセンター男っぽくない?そしてこの√、双巳リョウイチが暗躍しすぎてて怪しさ満点だった。「どうしても誰か一人しか救えないなら、お前の手を握っていたと思うよ」っていう発言が『ヒーロー』って感じだった。それからHPにも載っていたけど添い寝スチルが私は大好きです!ああいう主人公が寝た後に何かを伝えるっていうシチュエーションが好き。最終的に戻ってきたはいいものの、一人で残るって決めてヒヨリちゃんを泣かせたの、まだ許していないからな。


・萬城トモセ (CV.鈴村健一さん)


主人公と同じ高校に通うクールな一年生。主人公とは幼なじみの間柄であり、彼女に対してやや過保護な面も持っている。クラムチャウダーが好き。演劇部に所属している。
すっっごいヒヨリちゃんに対して重い。重い男嫌いではないんだけど、なぜかトモセは、得意かと言われると私には合わなかったから、印象もちょっと薄めなんだけど…。まあ全部幼なじみだからだし、ヒヨリちゃんを危ない目に遭わせないためってわかってるけどさ…。だからこそって言ったら申し訳ないけど、「今のトモヤくんを、そういう風には見られない。絶対に。帰るのに協かしてくれなくても構わない」っていうヒヨリちゃんの言葉にスッキリしてしまった。でも最後の方、キッズとシャレードゲームをしたのが可愛いかった。もしかしたら、一番近いだけに大どんでん返しあるか!?とも思ったけど、ヒヨリちゃんにクソデカ感情を抱いている以外は割と秘密もなく、最初にやるべき男だったかなあと。


・茅ヶ裂マモル (CV.浪川大輔さん) 


物腰柔らかで礼儀正しい青年。主人公が困った時には手を貸し、争い事は避けようとする温和な人物。サボテン集めが趣味。
まあ1人目いけるやろと思って意気揚々と進めていたらまさかのスポンサーだった上に異世界人と人間のハーフだった。初手で引いてしまった…。まあやっぱり声が浪川さんなキャラはどんなに白っぽく見えても信用しちゃいけないってことですね。こういう浪川さん久しぶりで好きだった…。ツバサクロニクルのファイに似ていて、茅ヶ裂・ファイ・マモルとか呼んでてごめん…。くまのぬいぐるみ持ち出して「…きみが笑顔になってくれて、僕とってもうれしいな♪」って言っちゃうお茶目なところがあって、意外だった…。「どうすればそれほどまでに、好きだと思える人を見つけられるんでしょうね。どうすれば―」とか「同じくらい愛してくれる人を見つけられるんでしょうか?」って発言であぁ…好きだ…ってなった。愛を求める男好きです。マモルが半分異世界人でスポンサーってわかった時、「私、はなれませんから。茅ヶ裂さんの気持ちが変わるまで」ってヒヨリちゃんが言った時拍手した…。触れられるのを拒否していた男が心を許してくれるの好きです。異世界から戻って腕は失ったけどマモヒヨが幸せそうで何よりでした。「…分かりません。でも…何か…僕には贖うべき人がいた気がして。幸福を、別つべき人というか―」って言葉が終盤に来るの切なかったけど好きでした!愛を求めていたのも異世界配信に参加したお母さんが望まないまま異世界人と結婚して望まず、産まれたからだと思っていたからだろうね…好きだ…。

・陀宰メイ (CV.古川慎さん)


態度はそっけないが根はやさしい青年。自由なメンバーたちの中で気苦労が絶えない貴重なつっこみ役。猫が好き。
プロデューサーはメイちゃんでした!そしてヒヨリちゃんにクソデカ感情を抱いている系…。そりゃ皆好きになるわ。こういう重さは好きなんだよね。オープンではなくて、なんとか隠そうとしている、でも気づいてほしいみたいな。ちょこちょこ匂わせがあったから何かあるんだろうなとは思ったけど。前回配信の時に皆を帰すために一人残って、でも好きだったヒヨリちゃんに会いたくて配信に呼んで…でもヒヨリちゃんは入イちゃんの事を忘れてて…いや地獄か?「…俺だってやっぱり諦めたくなんてないし。お前と一緒にいたいし」ってそうよね…ってなった。ぎょぶその√終わった後だったからこんな感情抱えながら「譲るよ」って言ったのかよって苦しくなった。「それに何より、もう一度会いたかった。もう一度会って、好きだって言いたかった」って本当に良かった…。メイちゃん…ヒヨリちゃんが思い出してくれて良かった。

・獲端ケイト (CV.前野智昭さん)


真面目そうに見えて口が悪くすぐに喧嘩腰になる。しかし、メンバー内では陀宰同様貴重な突っ込み役。料理が得意。
前回配信参加者でその時に奪われた片腕を取り戻すために再度配信に参加するという男。もうずっと赤子のようによちよちしていた私が。そんなケイトに「…口を開くとケン力になるから…一回呑み込むようにしてるの…!」ってヒヨリちゃんが言ってて大人すぎる…!と思いました。とはいえ今までツンケンしていた人が懐くの好きなんだよね…。猫みたいなキャラだった。不器用だし。女嫌いっていうのも家庭環境が複雑で後妻に迫られたからって言ってて納得。そりゃあ女嫌いになりますよ。すごい平和的解決√。

・双巳リョウイチ(CV.関智一さん)


美術の専門学校に通う青年。手先が器用でシルバークラフトが趣味。自分勝手に行動するメンバーをまとめる、お兄さん的存在。
スポンサーでした。ついでに狂信者でした。ヒヨリちゃんの聖母具合が頂点に達していた。途中からずーっと怪しいと思ってた。この人プロデューサーじゃないの?と思っていたけど、ある意味お似合いだったし、驚き度は高かった。「元の世界に戻ってもいいことばかりじゃないだろ」とか意味深発言も多かったし。正直何がしたかったんや…ってなってしまった…。私には双巳リョウイチを理解できなかった…。自分が“恵まれていない人間”って思うのは勝手だけど、「恵まれている人なら、切り捨ててもいいんですか?」ってヒヨリちゃんが正論ぶちかましてて…。ぐうの音も出ないわと思った。そして君はしれっとヒヨリ呼びしたり、左手の薬指予約しないでな??(圧)。主人公過激派なので、私まだ許してないよ??

・凝部ソウタ (CV.松岡禎丞さん)


主人公と同じ高校に通っているらしい学生。主人公は彼に見覚えがないようで…?瓢々とした性格の変わり者で、アナログゲームが大好き。
前回配信参加者でメイちゃんを助けるために再来したっていうのがアツくてギャップあって好きでした…。意味深発言めっちゃするし、怪しすぎて逆に怪しくないっていうメタい男。「本気になって何かを失うくらいなら、全部必要ないよ。捨ててやる」とか言っていたのに、「…キミに嫌われるのはイヤだな。信じてもらえないのは、つらい。いらないって、思ってたのに―」ってなるの好きです…。メイちゃんとドラマを演じるシーン良かったし、メイちゃんの√終わってから思えばぎょぶそのやりたかった事は結局果たせてなくて、だからこそのステラ小冊子なのよね…。メイちゃんを助け出すまであきらめないっていうぎょぶその本気…。

・廃寺タクミ (CV.岡本信彦さん)


どこか上の空のような、口数の少ない印象の青年。つかみどころがないが、唯一アイスが好きだということははっきりしている。
プロデューサーというかこの配信を生み出した張本人だった~!しかもAI。浮世離れしているし、なるほどなって思った。「…このおはかが、出来るくらい。長く、ボクはここにいたんだよ」って、だってタクミくんがこの世界作ったんだもんなあ。「きみのすべてを手に入れるためには、きみのすべてを手に入れないと」って小泉構文まで使ってすごく怪しかった。「逃げないで。もっと話そうよ。ボクを疑って。怒って。悲しんで。そして最後に…ボクを信じて、好きになって」って言葉が好きだった。バッドばかりで真相がタクミくんのハピエン?って感じだから最後にして良かった。

・射落ミズキ (CV.緒方恵美さん) 


性別不詳の外見をしている、メンバー内の最年長。外見に似合わず豪快で、烏合の衆を統制する司会進行を務める。『異世界配信』同様、射落の性別もメンバーの中で謎の一つ。
情報管理局のえらい方でした!しかもまさかのお兄さんいて配信参加者だった。ヒヨリちゃんとの恋愛ドラマが本当に良かった…。「それが例え恋人でも…どんなに大切な人でも、僕は犠牲にすることが出来る」って言葉にミズキ様の覚悟を見たと同時に、ヒヨリちゃんと接する中でその信念が揺らいで苦悩するところを見たいと思ってました。そして、最後の方!兄をとるかヒヨリちゃんをとるか問われてヒヨリちゃんが炎?に飛び込もうとした時めらいなく自分が犠牲になったミズキ様に「好きだ…」ってなった。そしてドラマの方でもヒヨリちゃんを刺してその痛みでヒヨリちゃんが気を失った時、意外と平気そうだなと思っていたら、後出しで「痛みのあまり気を失ったきみを見て、叫び出しそうだった」ってカミングアウトされて崩れおちた…。「だからお願いだ。…もう僕から離れないで欲しい」って言った時はあのミズキ様からそんな言葉が聞けるなんて…と思いました。推しです。性別は結局明かされなかったけど、もはやそんなのはどうでもいい。

・真相


元々月の研究がされていたけど、月面基地の爆発で皆死んでタクミくん、もといアステルはずっと一人ぼっちだったって考えると切ないし、寂しい。しかもそれは自分自身が原因になったことで。「みんながいたころみたいに、会話したり、遊んだりしたかった」が切実すぎて。近未来だからこそだなとも思ったり。あとバドエンの「きみの未来だけ、ボクに守らせて」っていうのと、ハピエンの「いつかの未来で、思い出す」っていうのがいい感じに繁がりがあって好きです。パルトにデータを移して生きていけるようになって良かった。まさに大団円エンド。

☆総評


途中の攻略制限で何となく察せるとはいえ、ストーリーを進めながら、自分でも推理できるところが楽しかった。攻略見ないでもつローチャートとかで全然簡単にできたし、ていうかほとんどのキャラ一方通行だし、しんどいところもあるけど割とライトでポップだから初心者さんでも楽しめそう。キャラも十人十色で個性的で楽しかったし、9人いるけど、サクッとできるのも良かった。SFチックな感じ好きなので、雰囲気も世界観もやってて楽しいと思えるそれでした!まさかタクミくんが人間の姿ですらなくなるって展開とは思ってなくて、でもそれが私には"妥協してない”というか、シナリオに重点を置いて作ったんだろうなと思って好印象だった。

☆攻略順


マモル→トモセ→ケイト→キョウヤ→凝部→ミズキ様→メイ→双巳→タクミ

☆CERO


B(12才以上対象)

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