彼氏との近況

こんばんは。

ものすごくお久しぶりです。
もう「お前は誰だ」といわれても仕方ないくらい、
時間が過ぎてしまいました。

今回はご報告というか、今後のことも考えながら、ちょっと気持ちを整理させていただきたく、この記事を書くことに決めました。

実は、以前からこちらのnoteでお話ししていた彼氏Kが
脳出血で倒れ、いまだに意識が戻らない状態です。

もう3ヶ月は経ちますが、いまだに「悪い夢でも見ているのかな」と
真剣に考えることがあります。

夢には元気になった彼が登場し、「えっ、目が覚めたの!?」と
私が言うと、「そうなんだよ」と彼は笑うのですが、
面会に行くと、彼はいつも眠っています。

最初の頃はICUでの10分間の面会しかできず、
自発呼吸もままならない状態でした。

倒れてから10日ほどたって、状態が安定したため一般病棟へ。
面会時には、声をかけると「過換気上昇アラーム」がなるということが
何度かあり、「もしかして、声を聞いて反応している?」と思っていたら
その数日後には完全に自発呼吸が回復し、さらに脳の腫れを防ぐために脳に入れていた2本の管のうち、1本が取れ…。

そして、倒れて1ヶ月ちょっとしてからでしょうか。
おでこを触ると右目のまぶたが動くようになり、
次第に、声をかけた時にもまぶたが動くことが増えました。

今現在、インフルやコロナ 、誤嚥性肺炎や心筋炎を乗り越え、
彼はまだ眠り続けています。

いまでは、声をかけると呼吸が荒くなってまぶたが動いたり、
声をかけると息を大きく吸ってから右目が少しだけ開いたり(お母さん情報)、
足を動かすと首が伸びるような動きをしたり、腕を動かすと足が動いたり、
以前に比べて本当にたくさんの動きがあります。

ある日は、嫉妬深い彼の性格を知りつつ、
彼が嫉妬して怒りそうな話をしたところ、
痙攣を起こしてしまったこともありました。
(その日に座るリハビリを初めてしたからかも…と聞きましたが
タイミング的に、どう考えても聞こえていたと思います)

この前も、面会でその日初めて名前を呼んだところ、
まぶたがピクッと動き、呼吸が激しくなったのです。
それまで数時間は病室にいて、彼のお母さんと話していたのですが、
私が彼に話しかけるまではとても静かだったのに、です。
しかも、彼が嫌がる人(嫉妬で)の話題を出すと
その話題の時だけやたらまぶたが動いたのです。
聞こえているとしか思えませんよね。

以前は遠距離をしながらも幸せに過ごしていたのに、
いまでは、結婚や以前の生活なんて夢のまた夢です。

本当に悪い夢だったりしないのでしょうか。
私が目を覚ましたら、まだ10月だったりしないでしょうか。

年末には彼とロンドンに行くはずだったのに。
あまりに楽しみで「夢みたいだ」と何度も思いましたが
本当に夢で終わってしまいました。

いつかはまた彼と再開できるのでしょうか。
一方的に話しかけるだけではなく、彼が私の言葉を理解していると
思える日はくるのでしょうか。
彼と一緒に歩ける日はくるのでしょうか。

ポエマーのような表現ばかりですが、
いまはまだ、出口の見えない真っ暗なトンネルを
懐中電灯で照らしながらゆっくり進んでいる、
そんな感覚です。
前に進んでいるだけ、悪くないのでしょうか。

彼が元気だった時から
「Kは私の生きがい」と彼に話していました。
その生きがいがこうなってしまった今、
何のために生きていくべきかがわからなくなっています。

(ただ、彼も私のことを「生きがい」と言ってくれていた以上、
できる限り面会には行こうと思っています。
たとえそれが海外であっても。お金がかかっても。時間がかかっても。)

死にたいとかそんな話ではないんですけどね。

遠距離のため、毎日面会ができず
私は毎週末に面会に行っています。
そのため、平日には彼のお母さんから毎日LINEで報告がくるのですが、
今日のLINEには
「息子の大きいリュックをのぞいたら、アルバムがはいっていました」と
かいてありました。
大きいリュックというのは、仕事用のもので、私と会うときにも使っていたものだと思うのですが(彼はリュックを2つしか持っていません)、
つまり、職場にも私のアルバムを持っていっていたということだと思うのです。多分。

しかし、彼からそんなことを聞いたことはなく。
ただ、ぬいぐるみ好きで、いろんなぬいぐるみを部屋に飾っていた彼に
私からぬいぐるみをプレゼントしたら、
そのぬいぐるみだけを部屋に飾っていたということが発覚した彼なので、
私のことは本当に大切に思ってくれていたのだな、と思うと
そんな人に出会えたのは私の人生でいちばんの幸運だったと思います。

8年越しの花嫁という映画がありますよね。
あれ、実話だそうで、邦画を観ない私も見てみたのですが
私も彼のことを待つべきなのかも、と思わされました。
正直、何度もくじけそうになっていたもので・・・。

ちなみに、彼は脳幹出血という、脳出血のなかでも特に危険な部位で出血を起こし、しかも出血量が多かったとのことですが、
何とか命を取り留めました。
まだまだとても若く、日に日に新しい反応が見られることもあって、
私は彼が目を覚ますと信じています。
ただ、悪いことがなくてもやはり気持ちが落ち込むこともあり・・・
(今日はそんな日です)。

もし、脳出血で意識不明だったけど目を覚ました人を知っているよ、とか、
元気になった人を知っているよ、という方がいらっしゃれば
ぜひコメントで教えてください。

私だけでなく、彼のご両親にとっても励みと希望になります。
よろしくお願いいたします。

私もなんとかポジティブに淡々と生きていきますね。
みなさまもお身体ご自愛ください。

Kohaku


いいなと思ったら応援しよう!