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無題とて心模様

おんなであることを長いあいだ拒んでいた様に思う
熾火がちろちろと舌を閃かす蛇のごとく
身体を這いずりまわる
貴方を想う私の心を置いてきぼりに
急ぐ肌がしんと濡れ唇にのせた紅は何度も舐め取りとうに色を無くしていた
蚊帳の中でひそりと抱く頼りない肩が漣を受けて震えては止みを繰り返す、ただそれしかしらないイキモノになって

#妄想詩

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