骨盤から歩きを考えよう その1

運動習慣のない方々の多くでは,移動時の歩行動作が最も負荷的です
そのなかで,歩き方について多くの方は気かけませんが,
腰痛や膝痛,あるいは骨や関節の変形にさえつながる可能性があります

その一方で,一般の方々が歩き方について学べる機会は,ほとんどありません
みんなで学んでいければと思い,今回投稿してみました

早速ですが,身体を動かしてみましょう!

腰の外側・前寄りにある骨のでっぱり

解剖学ではこの出っ張りを上前腸骨極(ASIS)と呼びます。
※横腹をつまんだ真下にある骨の部位です

ASIS(上前腸骨極)

左右のASISに両手をあてて,歩いてみてください

この時,後ろ足側の骨盤は,足を振り出すためにつま先が持ち上がる直前に,最も高さが下がります

すなわち,反対側(前足側)では,
このタイミング(片脚立ちの支持脚となる直前)で,骨盤の高さが最も上がります
この骨盤の上昇こそ,脚の支えの重要な要素となります

左右交互に骨盤の上げ下げが生じることが,効率的な歩きに繋がります


この骨盤の機構は,いくつもの要因(筋力低下,柔軟性の低下など)が複雑に絡み合い,破綻していきます

片側の肩が挙がったままの歩き方,膝を突っぱねるように伸ばして支える歩き方では,骨盤は恐らく理想的な軌道から逸脱してしまっているでしょう
このような方々は,歩き方を学んでいくべき対象となります

膝が痛い方,腰が痛い方,なども骨盤の軌道は逸脱します


次は,この骨盤軌道が崩れた際に,身体にどのような負荷がかかるかを説明していきます


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