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【振り返り】Ord5 HandsOn Intermediate2【Tips】


はじめに

技術課題の振り返り記事、第3弾となります。
前回に引き続き、技術課題の中級編となるIntermediateの2つ目を振り返りたいと思います。
個人的には、技術的な試練に関してはこの辺りから難易度が上がってくる印象でした。

Q2:パラメーターについて

パラメーターの登場です。
パラメーターはこの先何度も課題で出てきますし、実業務においても使用する場面は非常に多いと思いますので、しっかり押さえましょう。
パラメーター自体は変数の箱のようなものです。決まった値でなく、メジャーを入れ替えるなど柔軟な事ができます。
今回は基本的な使い方として、売上と利益を1クリックで切り替えられるようなパラメーターを作りました。
以下のようにリスト形式で1なら売上、2なら利益というパラメーターを作ります。

次に、先ほど作成したパラメーターの値が1の場合は売上、それ以外なら利益を返すという計算フィールドを作成しました。
※パラメーター自体をシェルフに配置しても1または2という値しか可視化されないため、他の機能と組み合わせる必要があります。

この計算フィールドをシェルフに配置することで、表示したパラメーターで値を切り替えるとビュー上のメジャーも切り替わるようになりました。

以上、パラメーターのご紹介でした。

Q3:パラメーター×ビン・グラフの最大値にだけ色を付ける

Q2では基本的なパラメーターの使い方をご紹介しましたが、ここではビンとの組み合わせについて説明します。
今回はリストではなく範囲でパラメーターを作成します。

次にビンを作成します。
ビンとは、メジャーを一定の区切りでまとめる入れ物のようなものです。
どの程度の範囲で区切るかはビンのサイズで指定するのですが、今回はパラメーターによって区切る範囲を可変にしたいので、先ほど作成したパラメーターを指定します。

作成したビンをシェルフに配置&パラメーターを表示することで、ビンのサイズを可変にすることができました!

【おまけ】
上のグラフでは、最大値だけがオレンジ色になっていて見やすいですよね。
WINDOW_MAXという関数を使うことで、最大値の時にだけ色が変わるような処理ができます。
この関数もこの先の課題で何度か出てきます。

Q4:スモールマルチプルについて

ここではTableauのテクニックではなく、スモールマルチプルという表現方法についてのご紹介となります。
スモールマルチプルとは、1つの画面に同じ見せ方のグラフを複数並べ、一覧性を高めたものです。
以下の画像を見るとイメージが湧くと思います。
同じ形式のグラフを並べることで、傾向が把握しやすい表現方法だと思いました。
今回は視認性を上げるために、円の不透明度を下げて重なった部分を分かりやすくしています。

Q6:コンテキストフィルターについて

データを絞るならフィルターだな、でここまでの課題は乗り切れていましたが、Tableauのクエリパイプライン(データ処理の順序)という概念の理解が徐々に必要になってきます。
ちなみに、この問題で知りたいのは「2016年に1カテゴリ単体で20万円以上購入した顧客」です。
まずは普通にフィルターした結果が以下になります。
顧客名は売上20万円以上という条件でのフィルターをかけています。

分かりやすくなるように20万で定数線を引いていますが、なぜか売上20万円を下回る顧客がたくさん出てきてしまっています…
実は、普通にフィルターをすると同時にフィルター処理されてしまい、「20万円以上購入した顧客の2016年の1カテゴリ単体での売上順」という結果が得られてしまうためです。

さて、知りたい結果を得るためには、優先したいフィルターをコンテキストフィルターにする必要があります。
方法自体はとてもシンプルで、フィルターに入れたデータの中で優先してフィルターしたいものを右クリックし、「コンテキストに追加」を選ぶだけです。
コンテキストフィルターは、通常のディメンションのフィルターよりも優先して処理されます。
コンテキストフィルター化すると、以下のようにフィルターの中でグレーに変わります。
これで年とカテゴリが優先してフィルター処理されるようになり、
「2016年に、1カテゴリ単体で、20万円以上購入した顧客」だけが出てきました。

Tableauではフィルターや計算など、処理される順番が決まっています。
公式サイトに存在するクエリパイプラインのイメージをこちらにも貼っておきます。
英語で分かりづらいので、まとめなおした方が良いかもしれません。。

Q13:Webページオブジェクト・URLアクションについて

Tableauではダッシュボード上に様々なオブジェクトを配置することができるのですが、その中の1つにWebページオブジェクトというものがあります。
下の画像の下半分がWebページオブジェクトになります。
今回はChromeのトップが表示されるように設定してみました。

Webページオブジェクトの中で検索することはもちろん可能ですが、URLアクション機能を使って製品クリック時に製品名で検索することもできてしまいます。

検索した時の様子

上を実現するには、URLアクションの編集画面でいくつかの設定を行っていきます。
検索結果をどこに表示するかをURLターゲットで設定します。
今回はWebページオブジェクトがダッシュボードにあるので、下記のような設定にしています。
ダッシュボードを圧迫したくない場合は、新規タブで開く設定が良さそうですね。
そしてURLをGoogle検索 + 製品名に設定します。
アクションの実行対象も目的に合わせて設定しましょう。

Q14:予測について

Tableauには予測機能があり、アナリティクスペインから使うことができます。
予測機能自体はそこまで複雑なものでは無いのですが、使ってみると下の画像のように、実際の値と予測値の間に隙間ができてしまいます。

その場合は、マークにある予測インジケーターを右クリックして属性に変換することで隙間を無くすことができます。

Q15:ページ機能について

時系列の経過でデータを見たいときは、ページ機能が便利です。
フィルターよりも上の位置にあるページに年などのメジャーを配置し、画面右に出てきた再生ボタンをクリックすることで、自動で時系列推移を見ることができます。

また、履歴の表示にチェックを入れ、▼でメニューを開き、すべて・末尾を設定することで、推移が点ではなく線として描かれるので、より推移が分かりやすくなります。

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