うまくいく考え方、うまくいかない考え方


今日、いくつか前に勤めていた会社の先輩に

誘っていただく機会があった。

その中でいろいろな話をさせていただいたが、
とりわけ
「今日はいいこと聞けたわ。ありがとう」
と言って頭を下げてくれた話。


”うまくいく考え方、うまくいかない考え方”について
文章でも残しておこうと思う。


結論から言うと、
うまくいかない考え方は、短期思考。
うまくいく考え方は、長期思考。

これについて具体的にエピソード込みで説明していく。


まず、先輩は非常に優秀で、
個人でアフィリエイトサイトを構築し、
月間何十万円も稼ぐ仕組みを作り上げた人だ。

会社からの給料以外に
固定の収入を何十万も作れるというのはすごいことだ。

そんな先輩は僕よりも前、
5年ほど前からFXトレードをしているが
僕にトレードの疑問をぶつけてきた。

年下だし、会社にいたときの序列で言っても後輩の僕にだ。


「俺はなんで勝てないんだろうなぁ?」


最適なエントリーポイントではない場所でエントリーしてしまうとか、
マインドがブレてギャンブル的なトレードをしてしまう。。。

そんな先輩の取り組み方を普段から聞いていた僕は
明確な答えを持っていた。

一言で終わる。

短期思考だからだ。


ここからは僕が言ったこと。


短期思考だからじゃないでしょうか。

最適ではない場所でエントリーしてしまうとか。
マインドがブレてルール外のことをしてしまったりとか。
結果として長期的にお金が増えないとか。

全ては短期思考だから
という一点に集約すると思います。


日頃先輩の成績とか聞かせてもらってて思ってましたが、
安易なエントリーが多いと思ってました。

先輩に高度な相場分析を行う知識やスキルがあるのは知ってます。
でもそれに基づいた的確なエントリーができているかというと疑問がある。
一言で言うと、エントリーのストライクゾーンがかなり広いと思います。


短期的に利益が欲しい。
短期的に結果が欲しい。
負けた分をすぐに取り返したい。
だから”今”エントリーしてしまう。

それは安易なエントリーであって、
勝ちに繋がるエントリーにはならない。


FXで重要なのは、
長期的な戦略に基づいて行動しているかじゃないでしょうか。


先輩も知っていると思いますが、
僕はFXで、反転ポイントを捉える逆張りがかなり得意です。

フィボナッチの50%(あるいは61.8%)ライン、
N波動のD地点、
ロールリバーサル、
MACDのダイバージェンスや
1分足でのプライスアクションなどを見ます。

特に長期的な戦略という部分にフォーカスした場合、
「フィボナッチの50%(あるいは61.8%)ライン」と
「N波動のD地点」。
この2点に集約されます。


僕は待ってるんですよね。
50%ラインまで戻ってくるのを。
61.8%ラインまで戻ってくるのを。
N波動のD地点まで達するのを。

そして、そこで反転すると確信できる
プライスアクションが見られるのを。


もちろんそれ以外のポイントでもエントリーしたくなりますよ。
でも、そういった安易なエントリーが
長期的な結果に直結することはなかったです。

安易なエントリーも、
短期的に見れば利益に繋がることもあるでしょう。
でも長期的に見れば必ずパフォーマンスを下げていきます。

目の前の値動きに飛び乗るような安易なエントリーをする人は
確実に刈り取られていきます。


FX、株式投資、不動産投資、どの分野でも
参加する95%が負けます。

95%ってすごいです。
ほぼ100%みたいなもんです。

そして残酷な事実として
初心者が負けた資金は資産家に移動します。

これも負ける原因は同じ。
みんなが短期思考だってことです。

楽をしちゃいけない。
長期で戦略的に勝たないといけない。


僕は負けたくない。
株も、ギャンブルとかじゃなく、長期で確実に勝ちたい。

投資する企業が潰れないか?と疑問に思えば、
自己資本比率を見て、倒産の可能性が相対的に高いか低いかを見ます。

暴落するリスクはないか?と疑問に思えば、
株価が売上の何倍かを見て、期待により買われすぎていないかを見ます。

株価が上がると言えるのか?と疑問に思えば、
社長の上場時の挨拶や株式保有割合を見て、事業拡大意欲を判断します。


適格銘柄を選定し、的確時期に買いたい。
適格銘柄を選定する技術、的確時期を判断する技術を身に付けたい。

もちろんまだ勉強中です。
でもそうなりたいということです。
そこに短期的な思考はありません。


「ナントカって株を買ってみたら
 よくわからんけど値上がりしましたわー!」
そういった勝ち方はしたくない。
再現性がないからです。


僕もこれは最近気づいたんですけど、
短期思考が破滅的な結果を生み、
長期思考が莫大な結果をもたらすってのは

投資やトレード以外、全ての分野で
全く同じことが言える普遍的な真理です。

ここで先輩は
「詳しく教えて?」と次を促した。
僕は続けた。

人間が何か結果を出そうとする場合、
長期的な戦略に基づいて行動する方が結果を出しやすい。

極端にした方が分かりやすいのであえて極端にしますが、
1年かけて何か結果を出してくださいと言われるのと
1時間で何か結果を出してくださいと言われた場合、どうですか?


1時間で出せる結果なんてギャンブルしかないじゃないですか。
実力で他者との差を出せない。
ギャンブルを続けていれば確率論的に必ず破産します。

でも1年間かけて結果を出そうという人間は
計画も立てるし戦略も練るし
実力で確実に結果を出すことができる。
そういった人間が長期で負けることは絶対にないはずです。



僕がここまで一気に持論を展開すると、
先輩は「全てその通りだよ」と言ってくれた。

短期的な目線を捨てきれず、
目の前の値動きに翻弄されてしまっていたこと。

短期的な損失に意識が行きすぎて
取り戻そうとしてしまっていたこと。

最後に先輩はこう言ってくれた。
「これからエントリーする時は
お前に笑われないかどうかを考えるようにするよ」


先輩が取引をしようとした時、先輩の頭の中に僕が出て行って言う。

「先輩、それって最適なエントリーだと
 自信を持って言えますか?」

エントリーを考えるとき、
必ず第三者の意識というフィルターをかませる。
もちろん、頭の中での話だ。

「なんですかそのエントリーは 笑」
って僕に笑われないかを考える。


ちなみにこの
「重要な意思決定をする時、自分を見ている第三者の目を意識する」
というのは実は僕もやっていることだ。

僕の自宅の仕事机には
「師匠に見られてますよ!」
とデカデカと書いた付箋が貼ってある。


僕にはFXトレードを教えてくれている師匠がいるから、
僕自身がFXでトレードをする際には
その師匠に見られている意識を持つようにしている。

取引をしようとした時に
「ちょっと待てよ。師匠が見ているぞ。笑われないだろうか?
もし師匠なら、このタイミングでエントリーするだろうか?」

この文章を打っている今も
視線をPCかあら少し右上に移せばそれを確認することができる。


自分を客観視することはどの分野でも
大きな成果を出している人が口を揃えていう言葉だ。

その上のレベルのテクニックとしては、
より高度な判断を特定の第三者にさせるというものもある。

第32代の米大統領、フランクリン・ルーズベルトも
何か問題が持ち上がった際、
「リンカーンなら、この問題をどう処理するだろう」
と考える習慣があったとされる。

大統領になったルーズベルトのような人でさえ、
自分では対処できない問題に直面した際には
頭の中で”より高度な判断を行える人物”に判断させ、
その判断を自分でも実際に行っていたということだ。



うまくいく考え方、うまくいかない考え方。
それは短期思考と長期思考。

95%の人間は短期思考で破滅を迎える。
長期思考で考えることができる者は
大きな結果を時間をかけて確実に積み上げることができる。


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