SNSの使い方から見る自分の位置

先日、個人的にあるイベントがあり、
多くの仲間からプレゼントをいただく機会があった。

そこから多くの学びを得ることができた。
その中でも大きなものが2つ。

・欲求について
・人間関係について

今回は欲求について取り上げる。


ありがたいことに、
多くの仲間からプレゼントをいただいた。
それを机に積み上げていたら、
こう言われた。

「すごーい!SNSに上げれば
 いっぱい“いいね”がつくじゃないですかー♪」

僕は個人では
全くそういう考えは出てこなかったから驚いた。

なるほど、
人によって価値観というのは
本当に違うんだなと再認識した。


人間が求める欲求のうち、
食欲、性欲、睡眠欲
これらと同じくらい強い欲求として
「承認欲求」がある。

"他者から認められたい”という欲求だ。


これに注目した
アメリカのマーク・ザッカーバーグという青年は、
あるSNSを作った。

そのSNSは他者の投稿に
“いいね”をしたり
コメントを入れることができた。

それにより、大衆に対して
承認欲求を求める場を提供した。

自分が投稿したものにコメントやいいねがつくと
普段は満たされない承認欲求が満たされる。

それが快刺激となり、
その行動の生起頻度は増していく。

オペラント条件付けだ。


ザッカーバーグは大衆に対して、
普段の生活では満たされない承認欲求が満たされる
「場」と、「仕組み」を
セットで提供した。

しかも無料で。


彼はそうして大量の人間を
そのSNSに集めた。

その後は簡単だ。
人が集まるところにはお金も集まる。
そこに広告を出したい企業はいくらでもある。

広告料はどんどん入ってくる。

利用者から直接お金を取らず、
企業から広告料を得る。

SNSにハマった人は
自然と企業の広告を目にする機会が増えていき、
そのうち購買行動を取るようになる。



こうしてザッカーバーグが作ったSNSは
登録者数27.4万人を超える
世界一のSNSになった。

それがFacebookだ。

FacebookというSNSは
彼を世界3位の億万長者へ押し上げた。


何が言いたいかというと、
FacebookなどのSNSは
利用者の承認欲求を満たすように
構築されている、ということ。

そうすれば利用者が“ハマる”から。


SNSをどのように使っていくかを
考える必要がある。


個人的には、
SNSは他者から承認欲求を満たしてもらって
馴れ合う場所じゃなく、
自分を成長させるために
とことん利用すべきものだと思ってる。

企業の収益源として利用されるのではなく、
自分のために利用する。


例えば文章のアウトプットなど。

実際、僕はこの文章を
他者のためには書いていない。

100%自分自身のために書いている。

もちろん、
結果として読んでくれた方がいて、
何か得るものがあったとするならそれはもちろん嬉しい
(嬉しいなんてものじゃない。そんな幸せなことがあるだろうか!)が、
そのために書いてはいないということだ。

情報や思考を
アウトプットすること自体に
価値があると思ってる。


文章をアウトプットすることのメリット、
あるいは期待できるものを
大きくまとめると8個。

・思考をまとめる
・情報を整理する
・完成させる訓練
・情報リテラシーの訓練
・わかりやすく伝える訓練
・記憶媒体としての利用
・タイピングの訓練
そして
・インプットの効率化

わかりやすい伝え方の訓練

意見や情報を理路整然とまとめて、
いかに専門用語を使わずに
普通の人達に伝えられるか。

まさにライティングスキルの修行だ。
これをひたすら繰り返す。


記憶媒体としての利用

人間の脳は記憶媒体としては不完全すぎる。

情報に勝手に重要性のラベル付けをして
重要性の高い情報のみ長期記憶へ入れ、
重要性が低い情報は削除される。

ふざけんな。
重要かどうかはおれが決める。


書いてその情報を置いておく、
脳みそという不完全な記憶媒体に頼らず、
外部記憶装置に書き込んでおく。
必要に応じて参照する。

完成させる訓練

今まではEvernoteというメモアプリに書いてたけど、
自分だけが見るメモというのは
どうしてもテキトーになる。

ただ、他者の目に触れるとなると話は別だ。
読み物として完成していなければならない。

難しい言葉の解説も、
この表現は本当に正確なのか。
表記する数字も、
この数字で本当に正確なのか。

そういったことを意識せざるを得なくなる。
「この文章はSNSにアップするんだ」
という意識があるだけで
アウトプットの質は上がる。

実際は誰も読んでないかもしれない。
でも“他者の目に触れるかもしれない”。
これが超重要。

オフラインのメモアプリであれば、
その可能性はゼロだ。


情報リテラシーの訓練

リテラシーとは
読み書き能力のこと。

情報の収集能力と、
情報の発信能力の向上ができてるんじゃないか。

価値の低い情報を選り分け、
信用できる情報を収集する能力。

何を情報として発信し、
何を情報として発信"しない”かを選ぶ能力。

全ての仕事・物事には守秘義務がある。
なんでも発信すれば良いわけじゃない。

訓練してない人が
いきなり会社からやれって言われて安易にやるから
やるべくして誤爆とかする。

タイピングの訓練

3年くらい前までは
キーボードを見ないとタイプできなかったし、
フォームも知らなかったから
人差し指で"八卦六十四掌”みたいに打ってた。
ナルトのネジの技ね。

最近は相当早くなってると思う。
音声入力とか、文字起こしソフトも使ってるけどね。

インプットの効率化

アウトプットをする前提でインプットをすると
インプット効率が何倍にもなる。

自分が完璧に理解している情報しか
アウトプットすることはできない。




このように、
僕がSNSを使う時は
アウトプット媒体としか見ていない。

極論、誰も読んでないと思ってる。
事実、ほとんど読まれてないだろう。

もっと刺激的で面白いものは死ぬほどあるからね。


(もちろん、あれば嬉しいという前提はつくが)
僕はいいね集めをしたい訳でもないし
コメントを頂きたい訳じゃない。
承認欲求を満たすためにやってる訳じゃないからだ。


僕が満たしたい欲求は承認欲求ではなく、
「実現欲求」だ。


この文章は欲求に関するものだと言った。


僕が人生を送る上で
意思決定の際に参考にするものとして、
マズローの欲求5段階説がある。

心理学者のマズローというオッサンが提唱した説。
人間の欲求には階層があり、
合計で5段階に分けられるという考え方だ。

“5種類”ではなく、“5段階”というポイントが
超重要。

そしてそれは
階層構造になっているとする。


個人的にはこの考え方は
仮説の域を超えてると思ってる。

つまり、人間の人生の本質そのものだと
考えてるということだ。


欲求5段階説では、
人間の欲求は普遍ではないとする。

5段階あるよ、と。

本人がどのような状況にいるかということにより、
欲求ってのは変化するものだということだ。


マズローが提唱する欲求の5つの階層とは、
以下のものだ。

第1階層:生理
第2階層:安全
第3階層:所属
第4階層:承認
第5階層:実現


上の欲求を満たすと、
下の欲求が湧いてくる。


この欲求5段階説に照らすと、
その時点で本人が何を求めているかによって
SNSとの付き合い方というのは変わってくることがわかる。

「承認」を求める段階の人は
そういった使い方をする。

こう考えていて改めて分かったが、

僕の位置は明らかに「実現」だ。

僕は生理欲求を満たしたんだろう。
安全欲求も満たした。
所属も他者からの承認も満たしたんだろう。

だから次なる欲求として、
自分の夢を実現したいという段階だということだ。

で、この段階ってのは年齢関係ない。

若くして階段を登った人もいれば
年配でも低次の欲求段階に止まっている人もいる。

本人がそれまでの人生で
どのようなことを体験してきたかが大きい。

まだまだ語りたいことは山のようにあるが
今回はこのくらいにしたい。

マズローについては僕の意見を語ったものを
過去にYouTube動画をあげたので
興味がある方がもしいれば聞いてみても良いかもしれない。
(初期の頃で、ただ眠そうに語ってるだけの動画だがw)

なんのために生きてんの? やるべきこと、やらなければならないこと マズローの欲求五段階説
https://youtu.be/G47t9Q4Vh1s

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