通貨ごとの値動きの特徴と短期トレード

最近ビットコインをトレードしていて
本当に楽しい。

もう4年くらいビットコインの相場に参加しているから
値動きの傾向が感覚的に分かるけど
この感覚の優位性って半端ないんじゃないかと。

人に教えようと思っても無理だよ。
まじで職人の"指先の感覚”みたいな感じ。

僕が主にビットコインをトレードしているのは
いくつか理由があるけど、
この辺が理由かなと思う。

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① ボラティリティが大きい
② 適度にテクニカルが効く
③ 24時間365日トレードできる
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仮想通貨だけではなく、
FXなどの為替相場全体に言えることだけど、
為替ってのは通貨ごとに
独特な値動きの特徴がある。

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ここからは法定通貨の話をメインにしよう。

法定通貨で言うと、
取引量が大きい通貨ほど
キレイなチャートを形成しやすい。

逆に、取引量が極端に少ない通過ペアは
すごく汚いチャートになる。

長期投資をFXでやるのでない限り、
為替のチャートを見るときは
短期トレードをするときだろう。

だとすれば、
絶対にキレイなチャートである方がいい。

テクニカルが効くからだ。

だったら、利益目的の全ての為替取引は
ドル円で行われるのが合理的だと
考えるかもしれない。

確かにそうかもしれない。

ただ実際には
差益をとるための短期投資、
いわゆる為替トレードを行うための通貨ペアというのは
とても多くの組み合わせがある。

通貨ペアの多様性は
僕たちトレーダー側のためではない。
証券会社側の都合だ。

多種多様な通貨ペアがあれば
FX口座を開設してもらう理由になる。

「ウチではこんなに珍しい通貨を売買できますよ!
 取引の口座を開設しませんか!?」
って感じだ。

ただ、為替の短期取引は
いかにキレイなチャートを見つけるかが
勝負の分かれ目になる。

汚いチャートになりやすい通貨ペアは
南アフリカの「ランド」、
スイスの「フラン」などの
マイナーな通貨を含むものだ。

例えばランドは
日本円と直接の取引というのは行われていない。

つまり日本円を米ドルに両替する際には、
必ず米ドルを途中に経由させる。

日本円を米ドルに替え、
その米ドルをランドに替える事になる。

同様に、
スイスフランをランドに替えたい場合も
途中にユーロを挟むことになる。

そこで行われる取引の数が多いぶん誤差が生まれ、
結果としてチャート形状は汚くなる。

取引量が少なければ、
誰かの売買が直接チャート形状に反映されてしまうこともある。
数日前に僕が体験し、ここにも書いた通りに。

チャートが汚いと相場では
テクニカルが効きづらく勝ちにくい。

エントリー根拠が希薄化し、
ギャンブル的なトレードになってしまう。

プロとしては、
わざわざそんな通貨ペアでトレードする理由はない。

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◆レンジを作りやすい通貨ペア

ドル円は、短い時間足でレンジを作りやすい。

理由としては、
日米の結びつきが貿易上非常に強いからだ。

日々活発に貿易や通貨のやりとりが行われたりするので
ドル円の相場が活発に動くことは
貿易の観点などから好ましくない。

日米両国の協調的な政策からも
小さな値動きでレンジ相場を作り、
ドル円の価格は一定の水準を維持しやすい。

これによって
貿易の不均衡をなくそうという意図もある。

あるいはそうした活発な通貨の交換により
自然と適正な価格が維持されるという考え方もできる。

ユーロとポンドはどうか。

ヨーロッパの共通通貨、ユーロと
イギリスの通貨、ポンド。

これらの通貨が使用される地域は
地理的にも非常に近く、
いきなり通貨のレート差が生まれると
貿易や市民生活に影響が出たりする可能性が高い。

その他にも、
国家財政が不安定になるなどの影響が
出る可能性もあるので、
あまり価格の変動をしないような金融政策で
ここは一致している。

結果、
ユーロポンド、ユーロスイスフランなどは
レンジを作りやすい。

同じように、
豪ドルとニュージーランドドル。
これも非常にレンジを作りやすい。

オーストラリアとニュージーランドも
地理的にも貿易的にもとても近いと言えるだろう。
観光などの人の行き来も活発だ。

そういった経済活動を通して
通貨の交換が活発に行われる中で
自然とバランスが取れる価格で推移している。

このような理由で
この両通貨はレンジを形成しやすい。

さらに言えば
「豪ドル/円」と「ニュージーランドドル/円」は
非常に似通ったチャートの形を
形成するということにもなる。

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◆相反する通貨ペア

ユーロとドルは相反する通貨だ。

ユーロに資金が流れるということは
世界的にドル離れが起きるということ。

例えば2012年あたりは
歴史的にも非常にユーロ高だったといえる。

何が起きていたかというと、
自分の資産を米ドルではなく
ユーロで保有している人が多くなっていたということ。

国や政府のレベルでも
ユーロを外貨準備として保有しているところも増えている。

ある通貨を持つということは、
その通貨に対する「信用」でしかない。

現在の通貨、あるいは紙幣でもいいけど
それらはは信用によって成り立っている。

ドルの価値が下がっているとすれば、
それはアメリカへの信用が下がっていることを意味する。

ユーロが上がるということは
ユーロ圏への信用が上がっていることを意味し、
ユーロドルという通貨ペアの価格推移には
それが顕著に表れる事になる。

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僕たちトレーダーに求められるのは
このような状況を知り、うまく利用すること。

具体的にはドル円であれば
レンジ相場に有効なロジックしか使わない。
ユーロドルでは逆に、
トレンド相場に有効なロジックしか使わない。

そしてランドやフランなどのマイナー通貨では取引をしない。

こういった合理的な判断が必要になる。

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で、ビットコインの値動きの特徴はというと、

「ファンダメンタルズを伴ったトレンドが形成され始めると
とてつもなく強いトレンドが続く」ということだ。

特に去年から今年にかけての年末年始。
僕はビットコインをトレードしていて楽しくて仕方がなかった。

強烈な上昇トレンド。

上がる、上がる、
ちょっと下がったら上がる。
再び上がる、上がる…

こんな相場ならシロートでも勝てる。

特に、僕は多少テクニカルや相場のことを
勉強していたので
調整局面で面白いように押し目買いが決まりまくった。

って言っても何も難しいことをやったわけじゃない。
チャート形状で言うと
ロールリバーサルと言うやつを狙っただけだ。

過去の高値とこれからの安値が
水平線上に揃うというやつ。

あとは移動平均線、
MACD、
ボリンジャーバンドの2σを見ていた。

あとは強いて言えばローソク足の推移と
ボラティリティを見てただけだ。

ロールリバーサルになるかもしれないと
思ったポイントに
一定間隔で指値買いを入れておく。
で、その下に損切りを設定しておく。

これだけだ。
多分小学生でもできるだろう。
全然難しくない。

そもそも
とてつもなくイージーな相場だったんだ。

その波に乗れたか乗れないか、
ただそれだけだ。

でも多くのトレーダーが
なぜ勝てないのか僕は分かる気がする。

「現在の相場が難しい相場なのか、
 それとも簡単な相場なのか」

その判断ができないんじゃないか。

今年の1月頭。
ビットコインが430万円をつけて
一気に100万円幅ほど暴落したとき、
僕はイージーな相場が終わったことを明確に悟った。

ここまでは大体予想できた。
「とりあえず上がる」と。

でも
「ここから先はわからない」。

そういう判断ができた。

ここってすごい重要。
相場には、
「分からない」という局面がある。

案の定、その後は
明確なチャートパターンを形成することもなく
意味不明な値動きを繰り返した。

こういう相場はめっちゃむずい。

上がったと思ったら下がり、
下がると思ったらさらに下がり、
抵抗を抜けたと思ったら伸び悩み、
急に反発したと思ったら値動きがなくって
そしていきなりヒゲを出す。みたいな。
意味不明だ。

僕が何を言いたいのかというと。

相場には、
「トレードすべき相場」と
「絶対に手を出してはいけない相場」
というものがあるんだということ。

2020年の最後から2021年頭にかけての上昇は
誰もが勝てる相場だった。

「ペイパルがビットコイン決済を受け付ける」
というニュースをきっかけに、
機関投資家や大手企業が
大量にビットコインを買っていた。

僕も友人などには
「ビットコインは2020年に上がる」とずっと言ってた。

人に特定の銘柄を勧めるなんて、
相当の根拠がなければ言えるはずがない。

だってその人が損をしたらどうするんだ。

謝って済むはずがない。

だから僕はいつでも
安易に何かを勧めることはない。


もちろん今回のビットコインの上昇も
100%の確信があったわけではないけど、
半減期の次の年はいつも爆上げしてる。

マイナーによる売り圧が半分になるんだから当たり前だ。

そもそも、ビットコインというのはこうやって
産出数を搾り続けることで
4年ごとに価値が上がるように設計されている。

もちろんそれだけじゃないけど、
そういった
ファンダメンタルズを元にした強いトレンドというのは
乗っていかなければならない。

何度も言うように短期取引は
「いかにキレイなチャートを見つけるかの勝負」だ。

それは言い換えるなら、
「テクニカルで正々堂々と世界中の投資家と戦う」
ことを意味する。


とは言っても、僕らは為替のディーラーでもないし
ヘッジファンドの職員でもない。

ノルマはない。
待てばいい。

自分が確実に勝てるタイミングまで待つ。
勝てないかもしれないならば手を出さない。


経済は波でできている。
上昇波、下降波を繰り返す。

チャンスはまた来る。

重要なのは波に飛び乗ることじゃない。
来るチャンスに備えて、準備をすることだ。

① 知識
② 資金
③ スキル

この3つを持って波を待つだけだ。

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