サイタロゴリニューアルの裏側とプロセス
この記事は、2019年11月1日に執筆し、加筆・修正を加えたものです。
こんにちは、UIデザイナーの すみやましおり(@sumiyama_design) です!
アプリチームでクラウドワークスアプリのデザインをしつつ、最近はチーム外のデザインもお手伝いしています。
突然ですが、ご報告!
先日、クラウドワークスのサービス『サイタ』のロゴがリニューアルされましたー!(わーパチパチパチ...)
感慨深い...サイタのロゴリニューアルは今年の夏くらいから動いていて、アプリデザインの傍らお手伝いしていたプロジェクトでした。
今回はそのリニューアルの裏側を紹介します!
『サイタ』とは?
そもそもサイタというサービスをご存知でしょうか?
サイタは、カメラ・楽器演奏・英会話など300種類以上の個人レッスンを探すことができる学びのスキルシェアサービスです。時間や場所・カリキュラムを自由に組めるのが魅力です。
ロゴリニューアルの背景
『サイタ』は2018年に、クラウドワークスが事業譲受したサービスでした。その時に引き継いだサービスコンセプトは「夢中になれる毎日がある」。ですが開発チームは、夢中になれること=サイタのベネフィット、ということに違和感があったそうです。
そこで、ユーザー像を明らかにしようということでユーザーインタビューを行い、サイタのベネフィットを固め直し、リブランディングの必要性に至ったそうです(私はその後のロゴをリニューアルする工程からお手伝いさせていただいていました。)
ユーザーインタビューで見えた新しいペルソナとコンセプト
サイタを使われているユーザーで最もボリュームの多い20〜40代女性にインタビューを行いました。内容の詳細は割愛しますが、インタビューから次のようなペルソナ像ができあがりました。
そしてチームで議論を重ねた結果、コンセプトは 「気軽に始めて、やりたいことを好きなだけ。明日のわたしが楽しみになる時間(とき)」に固まりました。
ロゴリニューアルのプロセス
私が実際にお手伝いしたのはここからです。「上記のコンセプトにリブランディングするにあたり、ロゴも変えたいんだけど」ということでご相談をいただきました。インタビュー結果や洗練されたコンセプトなど、サービスの方針を決める上で必要そうな材料は整っていましたが、ロゴの形を決めるために必要な材料としては不十分に感じました。そこで、ワークショップを行うことにしました。
1. キーワード出し
コンセプトを表現するためには、どんなロゴにすればいいのか。可愛い感じが良いのか、スタイリッシュが良いのか。見た目の形容詞を定めるために、まずはキーワード出しを行いました。
Figmaに以下のようなシートを作り「サイタっぽいと思うワード」と「言葉として似てるけどサイタっぽくないワード」を、まずは個人ワークで出してもらいました。
そしてその後みんなで共有し、似ているワードをまとめて、認識を揃えていきました。共有は順番に発表する形式にしたのですが、なぜそのワードを選んだのかの理由も話してもらうようにしることで、「私もそう思う!」と共感し合えるような場になりました。
2. ムードボードの作成
1で見た目の形容詞が決まりましたが、人によって「わくわく」や「ハッピー」のイメージは異なります。カラフルな見た目を想像する人もいれば、ビビッド1色を想像する人もいると思います。みんなのイメージの認識を合わせるため、ムードボードを作成し、「サイタっぽい」と思われるものに投票してもらいました。そして定まったのが③のイメージでした。
3. ロゴマークのラフを作成
ここからは、サイタのメインデザイナーの方と二人三脚で作成を進めました。サイタのコンセプト&ムードボードを参考にたくさんラフを描き、フィードバックし合ってブラッシュアップしていきました。
4. タイポグラフィの検討
ロゴマークの検討と並行して、タイポグラフィも検討を進めました。その際、競合となりうるスキルシェアサービスや有名サービスのロゴも研究をしました。トレンドを知るためというのもありますが、これらのサービスをロゴを並べた時に見劣りしないように、意識するためです。
参考:【カオスマップつき】スキルシェアサービス25選!一通りまとめました
5. ロゴの選定、ブラッシュアップ
作った数種類のロゴを、チームメンバーに見てもらう場を設けました。ロゴだけを並べるのではなく、WebサービスやTwitterアカウント、メルマガやリーフレットなどに取り込んだらどうなるかもわかるようにイメージを用意しました。
フィードバックをもらいブラッシュアップし・・・最終的に決まったロゴが、こちらです。
サイタの、女性がわくわくする感じやちょっとした楽しみ、ウキウキ感が表現できテイルロゴになったかなと思っています♪
最後に
いかがでしたでしょうか。
サイタのロゴリニューアルについてのご紹介でした。
余談ですが、今回リニューアルに関わったメンバーはみんな違うオフィスだったり自宅リモートが多かったりだったので、ほとんど全てのミーティングをオンライン上で行なっていました。それでもここまでスムーズに連携できたのは、Hangoutでの顔出しやFigmaを使った同時編集作業ができたからだと思っています。ツールって大事...。
ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは!