2-教える技術ヘッダ

講師はグループの発表を板書して、コメントとまとめをしよう。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは、授業や研修の設計と実施について書いています。

前回は、どんな内容を扱っていてもいつでも使えるグループワークの方法を紹介しました。標準的には、(1) グループは5±1人で編成する (2) お題(テーマ)を提示する (3) 各自がポストイットに考えをメモする(1分) (4) じゃんけんで一番勝った人から自分の意見を発表する(1人1分)という流れです。

これでいったん各グループの活動は終わります。各自がポストイットに考えをメモすることで、テーマについて頭を活性化し、それをメンバー間で発表し合うことによって、自分とは違った意見を受け入れ、インスピレーションを得ることができます。また、順番を決めるのにじゃんけんをすることも気晴らしになるようです。よくじゃんけんのときに笑いが起こります。

これだけでもグループワークの効果は十分得られます。しかし、各グループは自分のグループ以外でどのような意見が出たのかを知ることができません。かといって、全部のグループに発表してもらうのは時間がかかりすぎます。そこで、1つのグループを選んで、そのメンバー全員に発表してもらうようにします。

グループを選ぶときはサイコロを使うのがいいでしょう。恣意的なものが入らず、公平性が保たれるからです。これを講師が自分の好みでグループを指名すると、「なんであのグループが指名されたのだろう」などの余計な詮索を生んでしまいます。

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