004 [おとなの研究] 人生をおもしろくする研究者マインド
自分の人生を意味のあるものにするためには、自立すること(そのために教育を受け たり、自分をトレーニングしたりする)と協力すること(そのために組織に属したり、自分でチームを作ったりする)の2点が重要です。この2つがあれば、人生を意味あるものにできます。
もし、さらに人生をおもしろくしようとするなら、何が必要でしょうか。趣味でしょうか。レクリエーションでしょうか。この記事では、「研究」という活動ができると人生をよりおもしろくすることができますよ、と提案します。では、どうぞ。
・職場で学ぶことは自立することと協力すること(だけではない)
人は学校を出てから、社会の中で働き始めると、学校とはまた違ったことを学んでいきます。たとえば、人の話を聞きながら必要なことをメモに取るとか、不明なことがあったら質問をするとか、他の人が働いているところを観察しながら学ぶといったことです。
こんなふうな行動をしながら、職場の中で、一人で仕事ができるようになっていきます。つまり、自立するということです。
メモを取るとか、質問をするとか、他の人の行動から学ぶとか、みんな学校で学んでいることじゃないのか、という人もいるかもしれません。でも、学校でできたとしても、職場でそれができるかというと、また話は別なのですね。学校ではノートを取りもしなかった人が職場では、それを実行できるという人もいますし、逆に、学校ではきちんとノートを取っていたのに職場で全然メモを取らないというケースもありますね。職場では試験がないからでしょうか。
でも、職場ではすべての瞬間が試験のようなものなのかもしれません。
一人で仕事ができるようになっていくのと並行して、同じ職場の人たちと協力することを学んでいきます。たとえば、他の人が処理しきれない仕事を助けるとか、よくわからない人にやり方や効率の良い方法を教えるとか、得意な分野を引き受けて、その以外の分野を任せるといったことです。これがもうひとつの学ぶこと、つまり、協力するということです。
まとめると、自立することと協力することが職場の中で身につけることです。
・仕事をしながら研究者的なマインドを持ってみる
職場の中で仕事をしながら私たちが身につけていくことは2つあります。ひとつは、一人で仕事ができるようになること、つまり自立することです。もうひとつは、同じ職場の人たちを助けたり、教えたりすること、つまり協力することです。この2つさえできていれば、自分は職場の中で熟達し、同時にチームは強くなって、その結果、たいていのことはうまく乗り越えることができるようになります。
さてここで、自立することと協力することですべてかというと、私はそこにもうひとつ付け加えたいのです。それは、研究するということです。
■ ええっ、研究ですか!
□ そう、研究です。
■ 研究って、研究所で白衣を着てやるイメージですけど。
□ それも研究をしている人ですね。特に専門として。
■ 私の職場でそんなことはできないですよ。
□ もちろん白衣を着ろと言っているわけではないです。
■ というと?
□ 仕事をしながら、研究者的なマインドを持つと面白いんじゃないかと思うんです。
■ 研究者的なマインドってなんですか?
□ それはね……
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