5a-オトナの研究

【連載】アンケート調査の基礎(第13回)質的なデータの分析

金曜日は「オトナの研究」のサブテーマとして「アンケート調査の基礎」の連載をしています。

頻度(回数)や度数(人数)、また「1=そう思わない」から「5=そう思う」のような尺度では、データは数字で得られます。このようなデータを量的データと呼びます。一方、自由記述で得られた文章やインタビューで得られた語りは数字では表せません。このようなデータを質的データと呼びます。

これまで量的なデータの分析について見てきました。今回から質的なデータの分析方法について説明します。

アンケート調査では、キーワードや文章で得られたデータは質的データです。

まず、文章で得られたデータをそのままの文章の形ではなく、細かく刻んで分析する方法を考えてみましょう。そのためには文章から意味のある単語を切り出してくることが必要です。これを「形態素解析」と呼びます。たとえば、大学生活の印象について自由記述してもらった文章から「満足」「楽しい」「サークル」などの意味のある単語を切り出してくることです。

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