【雑談】”学習” 行動経済学の発想
金曜日は「思うこと/したいこと」のトピックで書いています。
前日に『「ココロ」の経済学』という行動経済学の本を紹介した。これを読んで感じたのは、すでに経済学は心理学になりつつあるということだ。あるいは、新しい経済学(著者のいうエビデンス経済学)は心理学を取り込みつつある。これは同じ頃に、サイモンやトバスキー、カーネマンの理論を、「最先端の心理学」として学んでいた私の感触でもある。いずれ早晩、人間や心を一部に取り込んでいる学問(裁判や法律、道徳や倫理、人工知能など)は全て心理学になるか、心理学そのものが発展解消するかどちらかなのだろう。
6年前の2012年に私は、行動経済学に触発されて、教育工学会の研究会で次のような発表をしていた。データも何もなしにフロシキを広げるだけの論考(フロシキ論文と呼びたい)を私はときどきしているけれど、その1つだ。
向後千春(2012)「学習行動経済学」に基づく研究フレームワークの提案と具体的な研究課題『日本教育工学会研究報告集』JSET12-3, Pp.103-106
http://kogolab.chillout.jp/paper/20120707_JSETken_paper_kogo.pdf
その論文の最後の部分で次のように書いている。
ここから先は
774字
この記事のみ
¥
100
ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。