【連載】オトナの研究(第08回):キーワードの概念を明確にする。
金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。
前回は、現場をよく観察することによって、そこで起こっている問題の裏側で働いている要因が透けて見えてくることを書きました。それらの要因には、こちら側がコントロールできるものも、できないものもあります。これらすべてのものをまとめて「要因(factor)」あるいは「変数(variable)」と呼びます。
このように、研究の目を持つための最初の一歩は、現場や現象を観察して、そこから働いている「要因/変数」はなんだろうかという視点を持つことです。
たとえば「あの人はメンタルが強い」とか「私はメンタル弱いんです」というような会話をすることがあります。こう言われて、お互いに会話が理解できるということは「メンタル」という単語について人々の間でなんらかの合意がなされているということです。となれば、「"メンタル"とは一体なんなのか」というWhat型の研究がスタートできます。
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