デモンストレーション授業を受ける立場になって初めて気がつくことがある。
火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは「授業」について書いています。今回は、FD/SD研修におけるデモ授業の効用について書きます。
今年度のFD/SD研修では、30分程度のデモンストレーション授業(デモ授業)を取り入れることにしました。研修の中で、私自身が教員役で授業を行い、参加者は学生役としてその授業を受けるという形式です。
デモ授業をすることによって、次のような効果を期待することができます。
1つ目は、授業デザインの原則を具体的な形で見ることができます。研修では、インストラクショナルデザインに基づくいくつかの原理を解説します。たとえば、ケラーの「ARCS動機づけモデル」や、パイクの「90/20/8の法則」や、私の「マイクロフォーマット」というような原理です。
これらの原理そのものはシンプルなものです。しかし、具体的な授業の中でどのように使っていけばいいのかということがなかなか伝わりにくいのです。デモ授業の中にそうした原理をどのように埋め込んでいくかということは、そのデモ授業をよく観察することで理解することができます。
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