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【ブログ】那智勝浦へ遠征
2024年5月24日(金)
【那智勝浦1日目】那智勝浦に遠征する
那智勝浦に遠征する。2023年11月初旬に熊野古道の中辺路(なかへち)・発心門王子(ほっしんもんおうじ)から熊野本宮大社を3人で歩いた。今回は、熊野速玉大社と熊野那智大社にお参りして、熊野三山を詣でる。
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前回のとき、和歌山市で紀三井山・金剛宝寺に参って、ここが西国三十三所巡礼の2番札所ということを知った。1番は那智大社の隣にある那智山・青岸渡寺なのでここにも参ることにする。
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那智勝浦に行くには次の3つのルートがある。
(1) 関西空港に飛び、そこから特急くろしおで3時間45分
(2) 南紀白浜空港に飛び、そこからリムジンバスで2時間
(3) 名古屋まで東海道新幹線、そこから特急南紀で3時間半
値段と金額を総合的に判断して、今回は(3)のルートを選択した。成田→関空は、LCCのピーチとジェットスターが飛んでいて、安ければ7000円くらいで行けるので、(1)のルートも楽しそうだ。(2)の南紀白浜空港を使うルートは一番楽だが、JALの独占なのであまり安くない。
名古屋まではいつもこだまのグリーン割引切符(ほぼのぞみの普通席の値段)を使ってゆったりと来るのだけど、今回はのぞみを使った。静岡県内をすっ飛ばすのでやはり速い。名古屋からの特急南紀は4両編成で、席は2割くらい埋まっていた。
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終点の紀伊勝浦駅で降りて、ビジネスホテル・パルスイン勝浦まで徒歩20分くらいなので、観光がてら海沿いを歩く。飾り気がないのがいい。ホテル浦島は有名でYoutube動画でも見たが、私は外から見るだけだ。
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【那智勝浦2日目】新宮市の半日
午前中は会議ひとつと「インストラクショナルデザイン特論」を学生参加で収録する。リモートでできるようになったので、便利だ。唯一の不安はWifiのスピードだが、パルスイン勝浦は110Mbps出ているので優秀。
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お昼から歩き始める。熊野那智大社へは明日行くことにして、今日は新宮にある熊野速玉大社を目指す。半日しかないので、最寄りの天満から神倉神社前までバスを使う。50分。
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ゴトビキ岩という大きな岩が山の上の方にあり、そこには急な石段を登ることになる。高齢者にはかなりきついのだが、ええいという感じで登った。帰りに降りる時のほうがはるかに怖い。横に女坂があったのでそれで助かった。
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熊野速玉大社に向かう途中にかき氷屋があったのでいただく。汗をかいたので美味しかった。速玉大社は美しい神社だった。そこに隣接して詩人の佐藤春夫の記念館があるのだが、移築のため休館中であった。移築先は、この後訪問するチャップマン邸の近くであるとのこと。再開は2026年になる。
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さらに歩いて、新宮城跡/丹鶴城公園にいく。天守閣は失われているけれども石垣がよく残っていて、上からは熊野川が一望できる。
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さらに、阿須賀神社からチャップマン邸へ。チャップマンは新宮でキリスト教を布教していた人。文化学院を創立した西村伊作が設計した邸宅。入場無料。こういう邸宅の中に入るのがけっこう好きだ。その人はここでどんな暮らしをしていたのだろうなと思いを巡らすのが好き。
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さらに歩いて、浮島の森へ。入場料110円で入ったが、「歩くジャングルクルーズ」だった。一回りしたが、あまり意味がわからなかったので、入り口のおじいさんに「これはどういう価値があるのですか」と聞いた。なんでも、ピート(泥炭)の上にこのジャングルがあり、その下は熊野川の伏流水なので「浮島」なんだそうだ。ピートはウイスキーを醸すときに燃やすものとして使われる。牧野富太郎がここを調査しにきて、それで有名になったのだそうな。牧野富太郎、活躍しているな。高知に行ったら牧野植物園に行きたい。
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JR新宮駅から天満駅に戻る。半日のトリップだった。新宮は一日いて飽きない。
【那智勝浦3日目】那智の滝へ
昨日は曇り時々小雨だったが、今日は晴れ。3泊4日がいいのは、中2日を天気次第で行動を決めることができるところだ。
ホテルを朝7時に出発してそのまま歩き始める。ゴールは那智の滝。途中までは自動車の道路を歩くが、途中から熊野古道の案内板があり、森の中に入る。昨日降った雨と元から苔むしていることもあり、滑りやすい細い道だ。注意して進む。さすがに平日の午前中なので他に歩いている人はいない。
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森に入り、30分ほど歩くと、尼将軍供養塔に着く。ここからすぐ森をでて、市野々王子がある集落の道路を歩くことになるので、森の中はここだけだ。
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集落を抜けると大門坂の入り口に着く。ここまでバスで来て、歩き始める人が多い。次々と登っていく。外国人も多い。言葉を聞いていると、中国人、韓国人、アメリカ人かな。ここまで10時。
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石段を登り続けて、熊野那智大社の参道に着く。ここに郵便局があり、青岸渡寺の切手シートを売っているので、一枚買う。良い記念になる。
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熊野那智大社と青岸渡寺は仲良く隣り合っている。那智大社は極彩色で、青岸渡寺はモノクロなのでその対比も素晴らしい。眼下には山々が連なっていて、晴れの日に来れば最高だな。
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青岸渡寺は西国三十三霊場の一番になっていて、去年二番の紀三井寺を参っていたので、そのあとになってしまったが、無事納経帳にも書き入れてもらった。西国三十三所の結願まで先は長いけど西に来るたびにぼちぼち寄っていこうかな。四国八十八か所も半分もいっていないので、やりっぱなしで終わることになるだろうが、それも自分らしくていいのかもしれない。
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ここからもう那智の滝が見える。しかし、石段の下りが続くので足をやられるリスクがある。那智の滝は豪快な滝であった。ここから13時のバスで勝浦まで戻る。
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【那智勝浦4日目最終日】くじら号で紀の松島めぐり
9時にパルスイン勝浦をチェックアウト。勝浦の宿を取ればそれが一番便利だが、勝浦には良さそうなビジネスホテルがない。ホテル浦島は一泊2-3万するので、3泊する気にはならない。日本の宿は概して1泊2日食事付きで設計されているので、連泊を期待していない。そこでビジネスホテルに泊まるしかない。
天満から那智勝浦駅まで歩いて20分かかる。散歩と思えば問題はない。1泊6000円台で、まあ良かった。
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荷物をコインロッカーに入れて、列車が出る12時過ぎまでどうしようかとぼんやりしていたら、遊覧船が目に入った。くじら号で回る紀の松島めぐりである。予約なしで乗れるということなので、乗った。1800円。
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定員80人のところ、20人ほどのお客。半分は外国からの観光客だ。50分をかけて、ラクダ島などいろいろな島を見る。外海なのでなかなかワイルドである。強風の時は欠航になるそうだ。
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くじら号は太地町で一回留まるので、ここで下船して太地町立くじらの博物館などを見てくるのはいいかもしれない。今回は時間がないので、そのまま乗船していた。良いイベントになった。
あとは帰るだけ。勝浦から名古屋まで特急南紀で3時間半。名古屋から東京まで、こだまで2時間半。平日にもかかわらずのぞみは混んでいたので、こだまにして正解だった。
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和歌山はまだまだ楽しみがありそうだ。次は関空か南紀白浜空港まわりで来ようかな。
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