2-教える技術ヘッダ

【教える/学ぶ】Kelly的な授業評価でわかること

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。

大学の授業評価が義務化されているので、授業の終わりには学生は必ず大学指定の授業評価アンケートに回答することになる。そのアンケートの質問項目はARCS-Vモデルによる次の5項目で十分だと思っている。

(A) 授業は面白かったか(あるいは、興味をひかれたか)
(R) 授業は役に立ちそうか(あるいは、自分のためになったか)
(C) 授業を受けて自信がついたか(あるいは、自分ひとりでできそうか)
(S) 授業は満足できるものだったか(あるいは、他の人に勧めたいか)
(V) 授業を通じて自分をコントロールする能力がついたか

しかし、一般的には、この5項目を一部または全部を含んだ上で、たとえば「授業はシラバス通りに行われましたか」や「教員は熱意を持って教えていましたか」などの質問項目が並んでいることが多い。

こうした授業評価は定点観測という意味で実施する価値がある。しかし、これとは別にKelly的な質問項目を加えてみたいと思っている。Kellyとはジョージ・ケリーという心理学者で、パーソナル・コンストラクトというモデルを提案している。パーソナル・コンストラクトとは、その人独自の認知的な解釈機構のことだ

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