【研究】良い質問項目を作る方法

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

ここまで、態度や信念をどのように測るかということを見てきました。多くの態度や信念は一次元のものではなく多次元のものであると考えられます。そうすると、それを測るためには多数の質問項目を用意しておくことが必要です。そうした質問群の構造を見出すために因子分析という統計手法があります。

しかし、因子分析も魔法ではありませんので、最終的には良い質問項目群をどのように取り揃えるかということにかかってきます。良い質問群からは明確な構造を持った因子が導き出されます。しかし、かたよった質問群からは解釈のしにくい、当てはまりの良くない結果が出てきます。

そうするとどのようにして良い質問群を作るかということが課題となります。良い質問項目の条件は、測ろうとする概念の範囲が明確で、その範囲内でポジティブな質問、ネガティブな質問、そして行動的な側面、認知的な側面、信念的な側面など多様な観点から聞いていることです。