【教える技術】インストラクションは、送り手、受け手、内容、チャンネル、コンテクストからなる
火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらくワーマンの『理解の秘密―マジカル・インストラクション』を材料に書いています。
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前回は、組織においてはインストラクションがコミュニケーションの中心になることを説明した。なぜなら組織においては単なる情報交換ではなく、自分がやりたいことと相手にしてほしいことを伝え、行動を求めることが仕事の中心だからだ。
この意味でインストラクションは子供の教育とは異なっている。対象は大人であり、目的は相手の行動を促し、トレーニングすることだ。そのときインストラクションをする方は、特に教育経験を問われない。ただ特定の技能に熟練した人がそのポジションに配置される。そうした人たちは教えるということについてたいていの場合無知である。それが問題だ。
インストラクションは次の5つの部分からなっているとワーマンは説明する。
(1) 送り手 Giver
インストラクションを出す人はまず何かをしてほしいと思う。それを誰に頼むかを決め、その内容を決める。そして、それをどのような形(チャンネル)にするかを決め、どのような状況(コンテクスト)で伝達するかを決める。
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