【注目記事】いつでもプロジェクトの発端に戻る/仲間に徹底的なレビューを受ける
土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。
60 いつでもプロジェクトの発端に戻る。そのための記録を残す。
僕自身、プロジェクトにおいてターニングポイントとなったメールや、打ち合わせ時に手書きでメモを書き込んだ資料のスキャンなどはもれなくEvernoteに取り込んでいます。なんなら打ち合わせが行われたカフェの写真なども添えています。ムダにノートが増えますが、これらのノートを連続的に読み返すことで、シリーズドラマの「前回までのあらすじ」を観るのと同様の効果が得られます。「こういう経緯があって今があるのだ」というプロジェクトの「今」を正しく認識できるのです。
https://cyblog.jp/28806
Evernote(https://evernote.com/intl/jp/)は2010年に使い始めました。そのときは一年くらいで休止。二度目は2014年に再開しました。しかし、いまひとつ定着せず。三度目の正直で、今年2017年に復活して、毎日使い続けています。こうした意味ではEvernoteというアプリはユーザーの思考力と実行力を試しているところがあります。プレミアムユーザーとして払っている年間5,200円は授業料のようなものですね。
さて、Evernoteの使い方です。最初は、1日1つのノートを作って、そこに日誌を書いていくといいです。ToDoでも、思いつきでも、Webからのクリップでも、とにかく時系列で記録していく。最初から分類しようとしないこと。紙の書類やメモを取り込むために1万円前後で買えるスキャナは必須です。分類しなくても検索機能で探せますし、Evernoteが自動的に関連情報を表示してくれる機能もあります。
このようにEvernoteを使っていれば、引用した記事にあるように、プロジェクトの発端になった走り書きやそのときの写真を習慣として保存しておけます。その習慣こそがポイントです。研究でもプロジェクトでも、やっていくうちに最初にひらめいたアイデアを忘れてしまいます。しかし、常にそこに立ち戻ることができれば、一本筋の通った仕事が可能になるのです。
61 アイデアが固まるまでがんばる。イントロを書く。仲間に徹底的なレビューを受ける。
そんな中で、まず、最初に学んだことは、研究の良し悪しは、多くの場合、最初の段階でほぼケリがついている、という点でした。これは、そもそも実装を始める以前に、そのアイデアを聞いた瞬間に、「あぁこれは(学会に)通りそうだと思えるかどうか」はかなり重要なファクターだと思いました。実際、ある一人はベストペーパーを取った論文は実際最初の1ヶ月半はアイデアをあーでもないこーでもないと固める日々が続いて、方向性が決まったのは6月末だった(CHIの締切は9月初め)ということを言ってました。逆に言うと、この段階がきつくても、安易なアイデアに流されずに、貪欲に「これなら勝てる」というアイデアが固まるまでがんばらないと先はない、というのが一つ学んだ点でした。
https://note.mu/ryosuzuki/n/ndae1d84d6103
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