3-コラム用

ワークブックは退屈だ。

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一時期、授業や研修でワークブックを作って、使っていたことがありました。「◯◯について考えてみましょう」などと指示が書いてあって、その下に四角の枠が書いてあるようなパターンですね。「◯◯について5つ書き出してみましょう」という指示の下に「(1)、(2)、(3)……」と箇条書きになっているパターンなどもあります。

確かにワークブックを作っておくと、授業や研修はやりやすいのです。ちゃんと指示が書いてありますし、書き込むための枠組みもはっきりしていますので、受講者は迷わず書いていくことができます。

でも、なんか退屈なのですね。少なくとも講師の方は退屈に思えてしまう。

というわけで、最近はワークブックを作ることをやめています。ワークで何かを書いてもらうときは、ポストイットかA4判のコピー用紙に書いてもらいます。ワークブックを作ってしまうと、その指示の通りにやらなくてはいけません。しかし、ポストイットやコピー用紙であれば、その時に最適な指示をして自由に書いてもらうことができます。これを「講師の思いつき」と呼ぶ人もいます。しかし、そうした自由度が授業の楽しさを生み出す効果もあります。

ポストイットに書いてもらえば、グループのメンバー同士が見せ合うこともできます。また並べて貼り付ければ一覧することもできます。そして各自の記録としてそれを写真に撮ることもできます。一気に自由度が高まります。

何かをまとめて書いてもらいたい場合も、まっさらのコピー用紙でいいのです。枠組みやレイアウトが必要であれば、講師の方から「こんなレイアウトでお願いします」と図示すればいいでしょう。ときたま「紙は横長で使ってください」と言っているのに縦長に使ってしまうグループもあります。まあ、それも個性と考えましょう。それを提出してもらえば、一気にスキャンすることも簡単です。

そんなわけで、最近はワークブックではなく、ポストイットやコピー用紙を道具として使っています。

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