2-教える技術ヘッダ

自分の専門に第2の専門をつける

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。

第一線で働いている人は、それぞれに自分の専門あるいは得意とする分野を持っているだろう。「自分の専門」とは意識しなくても、一定の期間努力していれば「この領域については100人に1人の人材だ」と言えるようなものができてくる。

百分の1の技能を身につけたら、第2の専門に展開する。そうすると百分の1かける百分の1で、1万人に1人の人材になることができる。さらに第3の専門を身につければ、百万人に1人の人材になることができる。

藤原和博さんはこんなふうに書いている。

実際、私がそうだった。リクルートで営業とプレゼンの技術を身につけて100分の1になり、27歳からリクルート流のマネジメントを覚えて1万分の1になった。次に勝負に出たのは47歳。いままで身につけてきたことがノンプロフィットの組織で通用するのか確かめたくて中学校の民間校長になり、校長という仕事に1万時間打ち込んだ。そこでも100人に1人になれたと思う。あくまで目安だが、それくらいのレアさを持つと、1つの仕事で100万円ぐらい稼げるようになる。

こんなふうに自分の今の専門に第2の専門をつけることは、自分の枠を広げる上での第一歩になる。大学でも、主専攻(メジャー)に対する副専攻(マイナー)という考え方がある。早稲田大学でも、全学共通副専攻制度というものがある。

では、第2の専門としてどんなものを学んだらいいのだろうか。自分の専門の隣接領域というケースもあるだろうし、逆に、まったく離れた領域というケースもあるだろう。ケースバイケースだ。また偶然も左右するだろう。しかし、どんなケースでも、次の3つの領域は第2の専門として検討する価値があると思う。

* データ分析
* 教育デザイン
* 研究スキル

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