(052) 柳治夫『学級の歴史学』(講談社選書メチエ):学級というパッケージの来歴と幻想
コロナ禍の中、小学校や中学校では分散登校や学級人数を減らした形などの工夫によって徐々に登校が始まっています。この間、学校で集まることができなくなって、学級の意味を改めて考える期間になったかもしれません。
さて、私たちが当たり前に考えている「学級」というシステムはどのようにして生まれたのでしょうか。柳治夫『学級の歴史学』(講談社選書メチエ, 2005)を読むと、その来歴がわかります。同時に今ある「学級」というシステムを当たり前のものとしてではなく、考え直してみるきっかけにもな