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ちはるのファーストコンタクト(2020年)

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2020年に書かれた「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。週に2本くらいのペースで記事を書いています。月額購読するよりも割安になっています。
次のような話題で記事を書いています。(1) 研究することと独立研究者への道 (2) アドラー心理学…
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2020年6月の記事一覧

(054) 学級は共同体ではないし、それを目指すべきでもない:オンライン教育の機能的な美しさ

もう6月も終わり、7月に入ります。2020年の半分が終わろうとしています。早いですね。 さて、「(052) 柳治夫『学級の歴史学』(講談社選書メチエ):学級というパッケージの来歴と幻想」の記事では、この本を紹介しました。そして「学級」についてこんなふうに書きました。 コロナ禍の中で、オンライン教育への転換が急速に進められています。私が「オンライン教育は対面授業の劣化版ではない」とコンスタントに言い続けているのは、上の引用でいう「軽い学級」を実現するための近道となる可能性が

(プレゼント07) [Q] 社会人やってから研究職の道に進むのは厳しいか?

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしています。 今回のプレゼント記事は「(022) [Q] 社会人やってから研究職の道に進むのは厳しいか?」です。最近は実務家教員として大学で採用されるケースも増えてきています。ご参考にしていただければと思います。

(プレゼント06) 中野民夫『学び合う場のつくり方』:場づくり/グループサイズ/問い/見える化/プログラム・デザイン

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしています。 今回のプレゼント記事は「(014) 中野民夫『学び合う場のつくり方』:場づくり/グループサイズ/問い/見える化/プログラム・デザイン」です。ワークショップの草分けでもある中野民夫さんの本を紹介しています。オンラインワークショップをデザインするときにも参考になるでしょう。

(053) [Q] 考える力はどうやれば伸ばせるのか:[A] 書くこと。

質問を随時受け付けています。質問やメッセージは「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。 今回は、質問が1つ届いておりますのでお答えしたいと思います。 [Q] はじめまして、こんにちは。会社員経験ありの教師2年目の者です。最近、他の先生方と話していて思ったことをご相談させてください。授業や学生について話し合う際、自分には問題解決のために考える力が乏しいと感じることがただあります。人の真似はできても、自分で深く考えることができず、さらに論理的に考えたり説明

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(052) 柳治夫『学級の歴史学』(講談社選書メチエ):学級というパッケージの来歴と幻想

コロナ禍の中、小学校や中学校では分散登校や学級人数を減らした形などの工夫によって徐々に登校が始まっています。この間、学校で集まることができなくなって、学級の意味を改めて考える期間になったかもしれません。 さて、私たちが当たり前に考えている「学級」というシステムはどのようにして生まれたのでしょうか。柳治夫『学級の歴史学』(講談社選書メチエ, 2005)を読むと、その来歴がわかります。同時に今ある「学級」というシステムを当たり前のものとしてではなく、考え直してみるきっかけにもな

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(051) だらだらと続く「境目のない生活」:それが快適でもあり

よく考えると、コロナのせいでもう3ヶ月以上電車に乗っていないわけで。ということはすべてリモートワークでやっているわけです。これはもうこれからずっとリモートワークで済むんじゃないだろうか。刺激がないことを除けば、快適すぎて困ってしまうくらい。 私は昔から職住接近主義でやってきたので、現在も自分の職場(大学の研究室)に行くには車で20分程度運転するだけだ。でも、職場に行くためには、服も着替えなければならないし(当たり前)、バッグも持たなければならないし、いろいろと付随した作業が

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(プレゼント05) 『教育工学を始めよう』を翻訳した頃の心意気:マニュアルを作ることでマニュアルを超える

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしています。 今回のプレゼント記事は「(012) 『教育工学を始めよう』を翻訳した頃の心意気:マニュアルを作ることでマニュアルを超える」です。実験心理学出身の私が「教育工学」という応用科学に出会った頃の話です。ではどうぞ。

(050) 長時間のゼミもオンラインではそれほど疲れない

大学のオンライン授業が5月の連休明けからスタートして、1ヶ月が経ちました。今期はたまたま学部の大人数の授業(150人程度)を集中講義に回していたため、学部のゼミ(3年生、4年生それぞれ9人ずつ)と大学院のゼミ(修士課程2人、博士課程9人)と大学院のクオーター科目(受講生24人)をオンライン授業で実施しています。 オンライン授業は、大きく分けて、オンデマンド形式(非同期)とライブ形式(同期)に分けられます。オンデマンド授業では、収録した講義ビデオを好きなときに視聴してもらい、

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(049) 安全なオンラインワークショップを創る

斎藤環の「人は人と出会うべきなのか」という記事では、人と人が出会うこと、その場に居合わせること、ライブであること、face-to-faceで話すことを「臨場性」と名付けました。 そこでは、どんなに平和的であっても、人は他者に対面することで「侵襲」を受けるので、ある種の暴力性が起こります。しかし、それによって「やる気」(このままではいけない、何かやらずにはいられない)という欲望を喚起することにもなります。そして、対面している限り、なんらかの「関係性」を結ばないと、安定しません

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(プレゼント04) おとなの研究コースをふりかえる:研究のコアスキルとその先

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしています。 今回のプレゼント記事は「(009) おとなの研究コースをふりかえる:研究のコアスキルとその先」です。生涯学習の時代に対応した大人のための学び場を作ろうとして、2017年から続けている活動を振り返ってみました。ではどうぞ。

(プレゼント03) 上手な教わり方をする人は上達が速い:その2つの姿勢

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしています。 今回のプレゼント記事は「(006) 上手な教わり方をする人は上達が速い:その2つの姿勢」です。上手な教わり方には入門段階と中級段階でそれぞれ1つずつのポイントがあります。ではどうぞ。

(プレゼント02) 卒業研究はスキルの総合力がなければ完成しない:9つのコアスキル

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしています。 今回のプレゼント記事は「(005) 卒業研究はスキルの総合力がなければ完成しない:9つのコアスキル」です。これから卒業論文に取り組む人たち、またその指導をする人たちに役に立つかもしれません。ではどうぞ。

(048) Zoomの授業での利用によって起こった変化:ほどよい交流距離

これほどまでにZoomを使う生活になるとは思いもしませんでした。1週間に7回はZoomで授業や講座、あるいは会議をしていますので、ならせば一日一回はZoomを使っている計算です。いや、これはすごいな。あらためてそう感じます。 Zoomによる会議は、対面に比べて2-3割くらい時間短縮になりました。会議室に出かけるための時間が不要だと考えれば、2倍くらいは効率化している体感です。これこそ私が待ち望んでいたことです。 担当する授業と講座にZoomを取り入れたことによる効果も大き

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(プレゼント01) テニススクールで上達する方法:他の人と一緒に学ぶとはどういうことか

「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただき、ありがとうございます。購読者が増えるたびにすでに書いた記事をプレゼントしていきたいと思います。 今回のプレゼント記事は「(001) テニススクールで上達する方法」です。そのポイントは次の3つです。これはテニススクールに限らず、指導者について何か学ぶときに常に成り立つ視点です。お役に立てていただけますように。 (1) クラスや指導者を「楽しむ/汗をかく/技術的指導」のバランスを見て選ぶ (2) 指導者との練習と、レッスン生同