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ぼんやりお月様ドラマ小説 『プラネタリウム・プラネタリウム』
実際、私はプラネタリウム館へは良く行きますよ。
4時半の回が一番最後でして、夜遅くのナイト上映ってんですか?そういうの無いのが残念ですよね。
そうそう、プラネタリウム館といえば聞いた話なんですけどね、、、んー、まあ、どうなんですかね。
ここに、プラネタリウム館で働いているかもしれないモヒカン少年のお話を書き留めておきます。
モヒカン少年の仕事は、プラネタリウムのその日最後の上映が終わり、お客様が帰ったあとから始まります。
まずはお掃除です。
館内には少年が一人残り、真夜中の12時の鐘が鳴るまで清掃を続けます。
鐘が鳴るのも、いったいどこから?鐘って何よ?と驚きですが、今日はそれほど汚れていないから早く終わらせて帰ろうと急いでも、必ず12時までかかってしまうのも不思議です。
鐘が鳴り12時を過ぎたら、おしゃれな人たちがやって来てプラネタリウムの下でダンスパーティーが始まります。
こうなってしまったらもう帰ることはできません。
少年は、次から次へとレコードをまわしたりカクテルをサービスしたりで、結構忙しくなってしまうのです。
プラネタリウムの青い空は嘘だとわかっているけれど。
朝から始まる本物の空が哀しく感じられるのはどうしてかな。
哀しくてどんなふうに歩いたらよいのか方法が見つからないのはどうしようかな。
朝の4時にようやく仕事を終えたモヒカン少年は、垂直ハンドルが黒のグリップになっている青色の自転車に乗って家へ帰ります。
どうやって帰るかというと、それはもう、始発もまだな地下鉄のレールを自転車をぶっ飛ばして帰るわけです。
おしまい。
1980年代後半に書いたんじゃないかと?
・・・年代って! 笑。(モハヤレキシ)