カップラーメンにお湯を注いで3分待つ間にできること
お父さんのくせに…
私には小学校3年生の息子と小学校1年生の娘がいます。娘が小学生になったため、今年は初めて2人が揃っての夏休みでした。
ふたを開けてみたら、朝から寝るまで喧嘩ばかり、その仲裁に入ってつい声が大きくなって怒鳴りっぱなしの毎日。そして、「早く起きないとラジオ体操に遅れるぞ」「早く歯を磨かんと虫歯になるぞ」「宿題はしたのか」「遊んだおもちゃは片付けなさい」「外から帰ったらまず手を洗いなさい」「習い事の時間に間に合うように行動しなさい」「早くお風呂に入りなさい」「早く着替えなさい」「よそ見をせずにご飯を食べなさい」「嫌いなものでも残さず食べなさい」「早く歯を磨いて早く寝なさい」と、朝から晩まで「早くしなさい」「あれしちゃだめよ」と言い続けています。
1度、子どもたちに「何でちゃんとしないのか?」と聞いてみました。2人声をそろえて、「やろうとしてる時にいつもいつも何回もお父さんがうるさく言ってくるけん、やりたくなくなるんよ」と。娘にいたっては、「お父さんは言わんでいい。お父さんのくせに」と。
「お父さんのくせに」…どういう意味だと一旦怒るのを止めて考えたら、なんだかおかしくなって、怒る気持ちもどこかへ行っていました。
子どもの自主性を尊重する子育てをしなければと思いつつ、実際はその反対で怒鳴ってばかりで、いつもハァーとなって、こんな自分が嫌になり、反省する毎日です。
腹が立ったらブツブツ申せ
イライラしているなぁ、怒っているなって、緊張しているなぁ、疲れているなぁと、気づいた時には、ちょっと立ち止まって深呼吸。大きく息を吸って、ゆっくり吐いて、短く吸う。1日3分間。何も考えずに呼吸に集中。お腹で吸ってお腹で吐く。
これって、声に出してお経を読むときに似ているのです。お経はなるべく続けて読みます。たっぷり息を吸って、ゆっくり息を吐くように読んで、短く息を吸って、またお経を読み進める。
そういえば、あるお坊さんが「腹が立ったらブツブツ申せ。ブツはブツでも南無阿弥陀仏」と言っていました。ブツブツ言いたいときは、南無阿弥陀仏。
南無阿弥陀仏は阿弥陀さま。阿弥陀さまは、私のブツブツブツブツこぼれる小言や愚痴や不平不満を全部聞いてくださる仏さまです。聞いて下さり、そのまま認めて下さり、そのまま抱きとって下さるお方が阿弥陀さま。辛いとき苦しい時、どうしようもない時、私の人生の避難場所になって下さる阿弥陀さまが「何があっても大丈夫だよ」と、いつでもどこでも今ここにいて下さっています。
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