おおきな眼差しに出会う大切さ
みんなちがって みんないい
朝夕は涼しくなってきものの、日中は残暑がまだまだ厳しい今日この頃です。
秋と言えば皆さん、どんな秋を想いますか?食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、いろんな秋がありますが、私はやっぱりスポーツの秋ですね。
小学生の頃、運動が大好きな私は毎年、運動会が待ち遠しくて、今年は何種目出れるかなんていつも考えていました。予行練習で欠席の友達がいるとわれ先に手を挙げて出場していました。大人になっても地域の運動会が大好きで今からウズウズしています。
運動会の種目と言ったらやっぱり、徒競走。天国と地獄の伴奏で気持ちが昂る思い出は今でも忘れられません。みんな必死になり1番を目指してゴールまで全力で駆け抜ける姿は感動的です。
そして観客席には身を乗り出して応援する家族の姿があります。我が子や孫の活躍を大きなカメラでベストショットを撮ろうと保護者同士の位置取りも必死です。
レース全体で言えば、順位があり、勝った負けたで、チームのポイントに加算され、一喜一憂していますが、カメラから見える拡大した我が子の必死に頑張る姿はおそらく順位よりも大切なことを映してくれています。
金子みすゞさんの誌を紹介します。金子みすゞさんは大正時代から昭和初期に活躍された山口県出身の日本の動揺詩人です。
それぞれの存在を認めて下さる仏さま
仏さまは徒競走を走る1人1人がみんな素晴らしくて、かけがえのない存在ですよと、おしゃってくれています。
1位になった選手は「1位が取れて凄いね」って、一緒に喜んでくださいます。
2位になった選手には「惜しかったね。よく頑張ったね」って、悔しさに寄り添ってくれます。
3位になった選手には「練習をいつも全力で頑張っていたね」って、これまでの努力を認めてくれます。
4位になった選手には「運動が苦手なこと、知ってたよ。苦手でも最後まで手を抜かず最後まで走りきったね。凄いよ」って苦手なことでも向き合ったことを認めてくれます。
最下位だった選手には、「順位じゃない。君は最下位だったけど下を向かずに、次のレールに出るお友達を応援してあげることができる。本当に優しい心を持っているね。勝ち負けよりの大切なことを教えてくれてありがとう」と友達を思いやれる心を認めてくれます。
みんなちがって、みんないい。1人1人に寄り添って下さってくれます。
私のそのままの姿をあるがままに認めて下さるお方がいて下さることを忘れないでください。
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