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老害エンジニア仕事の流儀!「若い社員が活躍をして、それを受け取りたい」

2018年に入社した、システム開発部マネージャーの木場さん。若い頃と今とではIT業界の環境は全く違うと言います。ベテランだからこそ抱く今後のキャリアと、働き方が多様化する中で感じる意識の変化についてお話を伺いました。

若い社員が増えていることに期待
自分一人で仕事をすることに限界を感じていた

➖本日はよろしくお願いいたします。これまでさまざまなキャリアを積まれてきた木場さんですが、プログラミングにはもともと興味があったのでしょうか?

そんなになかったです。私が就職した頃は世の中が不況で、素人でも参入しやすかったのはありますね。何となく「IT関連の仕事に就きたい」とは思っていましたが、確たるものがあるのかと言うと、そうでもありませんでした。

ただし、学んでいく中で、自分が作ったプログラムがすぐに動かせることは面白いと思っています。

➖入社したきっかけの一つは、松村代表の人柄に魅力を感じたということですが、具体的にどのようなところに惹かれたのでしょうか?

まず入社のきっかけは、以前勤めていた企業で、工芸精器製作所経由で仕事をしていたんですよ。松村さんとお互いの家が近いこともあって、年に1度くらい近況報告みたいな機会を設けていました。

ある日「転職しようか悩んでいるんですよ」とお話をしたら、「じゃあ、うちに来なよ」という流れになりました。

➖松村代表からのお話を聞く中で、入社を決意した理由は何ですか?

この業界自体が長いのでどこの会社という括りはなかったのですが、前職を辞めた理由がなかなか若い人が入ってこない。つまり、自分一人で仕事をする限界がみえてきていたんです。

工芸精器製作所は、現在若い社員が増えているような状況でしたので、入社を決意しました。

プログラミングはお客様の要望が第一
仕事は基本的に苦労を買うもの

➖中途で入社されて「マネージャー職」ということですが、具体的にはどのような立場なのかを教えてください。

工芸精器製作所のシステム開発部は、部長が1名、マネージャーは私を含めて4名います。だいたい40代半ばから50代。そして、若手と言われる社員たちは30歳未満が多いと思います。

若い社員たちが働きやすいようにフォローすることが、主な業務ですかね。

➖プログラミング歴が長い木場さんにとって、入社されてから工芸精器製作所ならではと思ったエピソードはありますか?

他の会社だと、社員の人数的に直接大手企業とやり取りすることは、なかなかありません。例えば、間に1社挟んでいるとか。しかし、大手企業と近い立場で仕事をさせてもらえていることが、工芸精器製作所の特徴です。

➖それはやりがいを感じられますよね! 逆に苦労されたことはありますか?

簡単なことって外に出さないので、基本的に苦労しかないと思うんですよ。苦労を負ったからといって思うこともなくて……。その苦労を買うことで報酬を得ていますので、苦労についてはどう思うとかは考えていません。

➖そうなんですね。では「案件にやりがいを感じたことがない」と事前アンケートでお答えいただいたのですが(笑)、そこにはどのような思いが含まれていますか?

プログラミングにおいて、何を作ろうというわけではなくて、お客様がいてお客様の要望を聞いてそれをかたちにすることが仕事です。その中で、正直「もっとこうした方がいいのに」と思うことはあるんですけど、要望が第一ですので。

そういった意味では、やりがいを感じたと思うことはなかなかないのかもしれませんね。

世代差は仕方がない
仕事以外のことで刺激を受けることも

➖会社の雰囲気や、上司・同僚・部下との関係性について教えてください。

飲み会が好きな人は多いです(笑)。

基本的に、社員はみんな大人しいんですよ。飲み会で初めて自分の意見を言えるという人もいます。私は、アルコールを普段飲まないんですけど、会社の飲み会には参加するようにしています。

社員とのコミュニケーションって大事じゃないですか。

➖コミュニケーションを取ることで雰囲気も良くなりますし、重要ですよね。木場さんは、部下や同僚の思いとか考え方を聞き出すために、どのようなことをされていますか?

どうですかね……。たぶん、私が軽薄な人間だから(笑)みんなに軽く見られて、おちゃらけて話をしてくれることが多いと思います。

➖(笑)話しやすいって素敵なことです。例えば、若い社員から話を聞いて、どんなことに刺激を受けていますか?

世代差があることは仕方がありません。ですので、うまくコントロールしないと難しいとは思っていますし、若い社員の邪魔にならないように気をつけてはいます。

飲み会で仕事の話をするのは好きではないので、この前、30代の社員と話をした時に「最近の歌手知っていますか?」と聞かれて、「知ってるよ、“あいみょん“」と答えたら、もう“あいみょん“は古いらしいんです(笑)。

こんな感じで、仕事以外のことで刺激を受けることもありますね。

若い社員は常にアンテナを張っているし
言われたことは100%やってくれる

➖近年、働き方も大きく変わりました。どういう場面で働き方の意識が変わっていると思いますか?

まず、意識というか、どうしても世代差を感じることがあります。私が若い頃は、言わなくてもいろいろと気を回すことが当たり前で、やらなかったら怒られるという環境です。

現在の若い社員は、言われたことは100%やってくれます。できないことは指示する側の問題なんですよね。ですので、きちんと指示するように心がけています。

また、工芸精器製作所は夏のボーナスに決算賞与が含まれるのですが、その時の評価基準に「有給消化する」もしくは「残業時間が少ない」が含まれています。そのため、「なるべく休もう」とか「残業しないように仕事をしよう」という意識があると思います。

➖昔では考えられないことかもしれません。その中で、木場さんの意識にも変化があったんですね。

私の立場として、若い社員たちには「きちんと休みなさいよ」と言わなければならないですし、残業が多ければ「何か問題があったの?」と聞くようにしています。

➖今後のキャリアについて考えていることはありますか?

ここ数年、入社した新入社員は有名大学出身のメンバーが増えています。私の若い頃よりも、やりたいことや世の中で必要なことに対して、アンテナを張っていると思います。

そういうところで「できない」と考えるのではなくて、“どうしたら実現できるのか”“会社がどうやって儲かるのか”“自分自身にどれくらいのリターンがあるのか”。この過程において、若い社員が活躍して、その結果を私が受け取りたいと考えています。

➖木場さんご自身としてはいかがですか?

若い頃はそれこそ「何でもできるようになる」と思っていました。社会人生活もあと十数年となると、できないことの方が圧倒的に多いと感じています。

それは、諦めたのではなくて、「できる・できない」という線引きをしないといけないということ……。

その中で、自分にできることはきちんとやって、できないことは他の人の力を借りる。それが重要だと思っています。

➖最後に、新入社員や若い世代に向けて伝えたいことはありますか?

特に工芸精器製作所は、遠慮がちな社員が多いので、なるべく早く壁を取り除こうと考えています。そして、若い世代だからこそ一生懸命に頑張ってほしいと思います。


「工芸精器製作所」では、ホームページなどでも企業情報を発信しています。興味をお持ちの方は、ぜひご覧くださいませ。